12月の蛾から イチモジフユナミシャク編

12月も蛾の出が悪い地元の公園だったが、イチモジフユナミシャクだけは例年に比べて多かった。

今年最初に成虫を見たのは12月20日のこと。オスが擬木柵についていた。
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翌日は2頭に増えていたが、そのうちの1頭は前日と同じ個体のようだ。
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向きが少し変わっているが、だいたい同じ場所にいた。夜の間に一度飛んでまたここへ戻ったのか、あるいはずっとこの位置にいて少し動いただけなのか。トイレなどにいる個体も、何日も同じ場所にいることが多い。
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少し線が細いもう1頭。22日も同じような場所にいた。

23日、メスが見つかった。
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お腹がパンパンに膨らんだきれいなメスだ。
24日にもメスがいたが、翅に入る線が違うので別個体かもしれない。
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この日もオスは2個体見つかる。
そして26日には、みき♂さんから連絡があって、メスが4個体いるという。
そのうちの1頭は翅がよく伸びていなかった。
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翌日もメスが2個体
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そのうちの1頭。やはりお腹がすごく膨らんでいる。
そして、28日には、なんとオス3個体、メス5個体(そのうち1頭は死んでいた)見つかった。
クモの糸にからめられて死んでいた個体
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これらのイチモジフユナミシャクは、だいたい同じ場所で見つかる。特に飛べないメスは、大きく分けると2か所で発生しているようだ。イチモジフユナミシャクの食草はケヤキとかソメイヨシノらしいので、それぞれ1本の木から発生した兄弟たちなのかもしれない。

これだけの期間続けて同じような場所にメスがいたわけだが、擬木柵に卵が産みつけられている様子はなかった(と思う)。メスたちは、交尾後移動して産卵したのだろうか。

イチモジフユナミシャクの幼虫はとても地味な緑色のイモムシのようだが、まだはっきり確認していない。来春はこのあたりをもう少し丁寧に探して確認したいものだ。






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# by 2008oharu | 2017-12-30 14:10 | | Comments(0)

昆虫たちの越冬準備 イトトンボ編

10月下旬、観察仲間の方から、地元の公園(三鷹市)でホソミイトトンボを発見と連絡を受けた。私はプチ遠征中だったので、駆けつけられなかった。
地元ではホソミオツネントンボは何回か目にしているが、ホソミイトトンボは他所でしか見たことがなかった。
発見された場所は、やはりシジミチョウたちが越冬する南側に面した日当たりのよい場所らしい。私も見て確かめたいと、公園に行くたびにそのあたりをチェックしていた。
そして、11月2日、それらしきトンボがいるのを発見。

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確かに、ホソミオツネントンボではなく、ホソミイトトンボだ。
ホソミイトトンボは、日当たりのよい一角で、ちょっと止まっては飛び、またちょっと止まっては飛ぶ動作を繰り返していた。色は越冬色に変わっていたが、この時期でもまだ虫がいれば捕食するのだろうか。
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次の日、別のお仲間とまたその場所で探していると、再び現れてくれた。
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さらに翌日、また別のお仲間を案内して、探す。そこで現れたイトトンボを撮って、家に帰ってよく見たら、なんか、お腹が太い。模様も違う。
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これは、ホソミオツネントンボではないか!
あわてて、2~3日間に撮った写真をもう一度確かめると、やはり1匹ホソミオツネントンボが混ざっていた。
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11月2日撮ったもの(写真が酷いのでわかりづらいが)

というわけで、今年は地元の公園で2種のイトトンボが越冬しようとしていることがわかった。その後目にする機会はないが、春までどこかにじっと潜んでいるのか、それとも暖かい日には現れるのか。あるいはもっと暖かいところへ行ってしまうのか。無事に越冬してほしいものだ。




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# by 2008oharu | 2017-12-21 11:22 | 蜻蛉 | Comments(0)

昆虫たちの越冬準備 ウラギンシジミの場合

ウラギンシジミの越冬状態を初めて目にしたのは、10年以上前の2004年だった。偶然に目にしただけだったし、継続観察もしなかったし、その後しばらくは観察する機会もなく過ぎて行った。
その後「葉の裏で冬を生き抜くチョウ」-ウラギンシジミ10年の観察-(高柳芳江著:偕成社刊)を読んで、ウラギンシジミの越冬にとても興味を持ち、積極的に探すようになって、越冬場所の選び方や越冬中の様子も少しずつ分かってきた。

今年も例年越冬個体が見られる南に面した常緑樹の生えている場所に、ウラギンシジミが現れる。
11月2日。日向で日光浴をするメス
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オス(ビークマークがある)
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ムラサキシジミやムラサキツバメと同じように、ときどき葉裏に入ってはまた移動するということを繰り返すのは、たぶんお気に入りの越冬場所を見つけようとしているのだと思う。

11月5日には、2個体が越冬態勢に入っていた。(ツバキの葉裏)
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その後11月9日には、前のツバキの2個体の他4個体増え、全部で6個体になった。
サカキに2個体
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アオキに2個体(止まり方がやや変則的なので越冬態勢とは言えないかもしれない)
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予想通り、アオキの個体はその後見えなくなり、11月13日にはサカキに3個体、ツバキにはそのまま2個体で、全部で5個体になった。
サカキの3個体(写真が酷い)
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しかし、その後サカキには1個体、ツバキ2個体で、全部で3頭しかいなくなった。
風が強かったり、例の落ち葉掃きのブロワーが入ったりしたせいのためか、あるいは違う理由で場所替えしたか、鳥などに襲われたか、いずれにしても、毎年一度越冬態勢に入ったかに見えても、いなくなることは多い。

その後多少数に変化はあったが、今はなんとツバキに1頭残っているだけになってしまった。
最後の1頭
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12月に入って、みき♂さんが新たな1頭を今まで探さなかった別の場所で発見したと教えてくれた。
公園内の別の場所で越冬中のウラギンシジミ
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ウラギンシジミの越冬を観察していて、一番辛かったのは、越冬中の木の枝が剪定されてしまい、力尽きて落ちていた姿を見たときだった。
春まで今後どのような変化があるのか、今後も見守っていきたい。







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# by 2008oharu | 2017-12-18 16:39 | | Comments(0)

昆虫たちの越冬準備 ムラサキシジミとムラサキツバメの場合

身近なチョウではあるが、ムラサキシジミやムラサキツバメがどのように越冬するかを観察できるようになったのはここ2~3年のことだ。

今年も11月初旬ごろ、越冬ポイントにこれらのチョウが姿を現し始めた。

ムラサキシジミの場合
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南に面した日当たりのよい常緑樹が生えているあたりである。
日光浴をするように翅を開いて止まってはあちこち飛び回る。そして時々葉陰にはいる。
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そこは、ムラサキシジミが翅を閉じたときと似たような色合いの枯葉であることが多い。
でも、11月初めのころは、場所が確定せず、長くとどまってもせいぜい1日ぐらいだ。
私は今年、いつものポイントではなかなか最終的な越冬場所を見つけられなかったが、最近みき♂さんに教えてもらって、やっと観察できた。
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葉が半分ぐらい茶色くなった、たぶんシロダモかそれに類する葉の上に3頭いる。
このようにムラサキシジミの越冬場所はかなり簡易なので、天気の良い日は飛びだしたり、真冬でも場所替えしてしまうこともある。この場所にいつまで3頭で越冬し続けるかはわからない。

ムラサキツバメの場合

11月2日に件の場所でムラサキツバメを1頭見た。
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年によっては15頭ぐらいが越冬しているのを観察できた場所だが、今年はこの1頭もその後姿を見ていない。
別のポイントにムラサキシジミが越冬していると、これもみき♂さんに聞いて行ってみたら、ムラサキツバメが見られた。
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遠くから見ると、枯葉にしか見えない。
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左の1頭はムラサキシジミ、残りの2頭はムラサキツバメだ。この2種はこのように混ざっていることが多々ある。アオキの葉の上だが、ここも例年必ず越冬チョウが見つかる場所なのだが、春まで居たためしがない。
最近見たときは、ムラサキシジミはいなくなり、ムラサキツバメ2頭だけになっていた。

いずれにしても、今年は個体数がかなり少ないように思う。冬の間の昆虫観察の楽しみの一つである越冬チョウの今後はどうなるだろうか。





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# by 2008oharu | 2017-12-15 12:01 | | Comments(0)

11月の蛾から2017

11月の蛾は低調。ハイライトのウスタビガとクロスジフユエダシャクを差し引くと、ほとんど掲載すべきものが残らない。

毎日のように目につくのは、ニトベエダシャクとチャエダシャク
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キノカワガ
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このキノカワガは忍者度が高い。
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こちらはそれほどでもない。

ミドリハガタヨトウ
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ヒメノコメエダシャク
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そして、例年なら交尾・産卵がかなり確実に見られるはずのミノウスバさえ、今年は飛び回っている2個体しか見つけられなかった。(心当たりのマユミやマサキなどをくまなく点検したのだが。)
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秋のキリガや越冬キリガなども見つからない。
このぶんでは、フユシャクも寂しいことになりそうだ。





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# by 2008oharu | 2017-12-01 23:49 | Comments(0)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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