その後のフユシャク


この冬、地元の公園のフユシャクは種類も個体数も少なく、「あれが出てからブログを書こう」と思っていても、なかなか「あれ」が見つからなくてブログの更新も滞ってしまう。そろそろフユシャクも終盤なので、とりあえずここまでもまとめをしておこう。

ナミスジフユナミシャク

ナミスジフユナミシャクのオス 1月7日と1月12日 井の頭公園
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同じ建物内にいたので、同じ個体かもしれない。

ナミスジフユナミシャクのメス 1月10日 井の頭公園

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他にも数個体見てはいるが、いずれにしてもちらほらという状況だった。そして、本来ならクロオビフユナミシャクも見られるはずなのに、私は見逃した。(見た人もみるようだ。)それだけ個体数が少ないということだろう。

シロフフユエダシャク

シロフフユエダシャクのオス 2月8日 井の頭公園

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同 2月4日 井の頭公園
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このころ、日中でもひらひら飛んでいる薄茶色い蛾がを何度が目にしたが、なかなか止まったところを見つけられず、正体がわからなかった。上の写真はやっと止まったところを見つけられたもの。シロフフユエダシャクだった。以前にシロフを撮ろうとしたら飛ばれてしまったこともある。昼間もわりと活動するタイプのようだ。

シロフフユエダシャクのメス 2月5日 井の頭公園
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同 2月20日 井の頭公園
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ヒロバフユエダシャク

ヒロバフユエダシャクのオス 1月29日 井の頭公園
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ヒロバフユエダシャクのメス 2月20日 井の頭公園
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オスとメスが見つかる時期がとても離れていて、個体数も少ない場合、うまく出会って子孫を残せるのかも気がかりだ。

このあと、シロトゲエダシャクやトギレフユエダシャクは果たして見られるだろうか。







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# by 2008oharu | 2017-02-21 10:41 | | Comments(0)

新春第1弾 フユシャク亜科編

新春を迎えてすでに1か月が経ってしまった。(汗)
このブログを書くのは今年になって初めてになる。
長い越冬状態だったので、新年の挨拶をするのも気が引けるが、おめでとうございます。
ことしもよろしく。

こんなに長い間ブログをアップしなかったのは、地元のフィールドの昆虫の状況があまり芳しくなく、記事にしたいような観察ができないという理由もある。

とりあえず、その状況を書き留めておく。

昨年末までに出現したフユシャクは、クロオビフユエダシャク、チャバネフユエダシャク、イチモジフユナミシャクの3種だった。イチモジフユナミシャクはそれなりに見られたが、他の2種は数も少なかった。
そして、例年なら少なくともウスバフユシャクはいやというほど見られるはずなのに、今年に入ってからもなかなか出てこない。

他所で今年初めてウスバフユシャクを見たのは1月10日のこと。ここでは、数個体見られた。

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次の日の1月11日、地元でもやっと見ることができた。
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そして、月末の29日にやっと交尾ペアを見る。
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30日の交尾ペア
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脚がオスの翅の下からのぞいている。
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フユシャク亜科には他にクロテンフユシャク、ウスモンフユシャク、シロオビフユシャク、クロバネフユシャクなどが地元で見られるはずだが、それも今のところ極めて少ない。
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1月10日にやはり他所で見たシロオビフユシャク。地元ではオスは見ていない。
一応メスはいるので、出現はしているはずだ。

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シロオビフユシャクの卵と思われるもの
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クロバネフユシャクもオスは見ていない。
メスと思われるものが壁で産卵している。尾端の毛を卵に擦り付けている。(1月18日)
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あと見たのは、クロテンフユシャク(1月18日)ぐらい。
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なんとも寂しい状況だ。
他に、フユナミシャク亜科・フユエダシャク亜科のものも出現してきているが、それも少ない。
地元だけの状況なのか、それとも他所でも同じような状況なのか、知りたいところだ。















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# by 2008oharu | 2017-01-31 22:55 | Comments(0)

蛾補遺

晩秋から初冬にかけての蛾から、今季取り上げる機会がなかったものをいくつかピックアップする。

スカシカギバ 12月7日 井の頭公園
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スカシカギバの幼虫は何度か見てきているが、成虫にはなかなかお目にかかれない。一度ぼろぼろになった死骸を見ただけだった。この個体はトイレでばたばたしているところをIさんが見つけ、取り出して撮影したもの。弱っているのだろうが、翅はきれいだ。翅の透かし窓がもっとわかるように撮ればよかった。

アキナミシャク 10月21日 山梨方面に遠征に行ったときに撮ったもの
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ちょっと模様が違うように見える別個体もアキナミシャクだろうか。
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ナカオビアキナミシャクか。こちらは12月21日丘陵地にて
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キトガリキリガ 10月21日 同じく山梨方面にて
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アケビコノハ 12月2日井の頭公園
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ぼろぼろの瀕死状態。以前はこのあたりのアケビに幼虫がたくさん見られたのだが、最近はとんと見ない。でも今年は成虫を2度見た。どこかでほそぼそと生息し続けているのだろう。アケビコノハは成虫越冬だが、この個体は残念ながら冬を待たずに息絶えてしまった。


幼虫については、

ニジオビベニアツバ 11月3日 井の頭公園
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マナティさんが見つけた。写真がうまく撮れなかったが、非常に特徴的な突起がついている。南方系の蛾で、北上中だとか。ネットで調べると派手な色の蛾らしいので、来年見られるといい。

キバラケンモン 11月6日 井の頭公園
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サクラの木に数匹ついていた。キバラケンモンの成虫は一度見たことがあるだけだ。模様がはっきりした蛾だが、来年はこのあたりでたくさん見られるだろうか。

その他、まだ名前を調べきれていないものもたくさんいるが、それは年越しになりそうだ。










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# by 2008oharu | 2016-12-29 20:48 | | Comments(2)

チャバネフユエダシャクとイチモジフユナミシャク

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私が今季チャバネフユエダシャクのメスを初めて見たのは11月28日。(お仲間が27日に発見した個体)
チャバネフユエダシャクの出現としては早い。


このメスはしばらく同じ場所にいたようだが、オスの姿は近くにはなく、こんなに早く出てしまって、無事にオスに出会えたのかどうか心配するほどだった。

その後メスの姿はときどき見かけるが、なかなかオスには出会えなかった。
12月11日のメス
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12月18日のメス
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メスはたいてい2~3日同じ場所にいるようで、まだオスに出会えないのか、どこかで産卵したのか、よくわからない。

この日にはやっとオスにも出会えた。
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チャバネフユエダシャクは夜行性なので、昼間はこうして擬木柵や壁にはりついているところしか見られず、交尾や産卵の様子も見たことがない。
丘陵地に行ったとき、こんな状態のオスを見かけたが、ここで夜間に交尾でもしたのかなと想像してみたりした。(12月21日)
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メスはその後も時々見かける。
12月23日のメス
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年によっては1月中旬ごろまで見られることもあった。


イチモジフユナミシャクのオスは12月17日に見た。
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こちらは丘陵地で見た個体(12月21日)
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そして、23日にはメスが見られた。
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地元ではイチモジフユナミシャクはあまり多く見られず、だいたい1~2個体見られればいい方だ。

この時期例年ならウスバフユシャクやクロテンフユシャクも見られ始めるのだが、今季はまだ。クロオビフユナミシャクはお仲間が1個体見ているが、私はまだ見られていない。








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# by 2008oharu | 2016-12-28 11:17 | Comments(0)

幼虫越冬チョウたち


チョウの越冬というと、なんとなく蛹や卵の状態でじっと寒さに耐えて春を待つというイメージが強いが、それはたぶん、一番身近なアゲハチョウやモンシロチョウが蛹越冬だからだろう。

地元の都市公園で見られるチョウたちは、実は成虫越冬や幼虫越冬が多い。しかし、幼虫の場合は、小さいし、動かず飲まず食わずでじっと葉の中などに隠れている場合が多いので、なかなか目にする機会がない。

そんな中で一番見つけやすいのはゴマダラチョウだった。
ゴマダラチョウの幼虫を実際に探してみたのは2008年ごろからで、その時は大きなエノキの根元をチェックすると、かなりの確率で越冬幼虫が見つかった。

ゴマダラチョウの越冬幼虫(2008年12月29日。井の頭公園内)
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しかし、ゴマダラチョウの幼虫が見つかる率は年々下がり、今年は今のところ全く見つかっていない。(そもそも成虫すらも見かけることが少なくなった。)

そこで今回、もっと自然度が高い丘陵地へ幼虫探し遠征をした。
ヘムレンさんとみき♂さんが前回行ってオオムラサキとアカボシゴマダラの幼虫を見つけたという大きなエノキの根元へ行って、3人でゴマダラチョウを探した。しかし、結果としてはオオムラサキ3匹、アカボシゴマダラ2匹で、ゴマダラチョウは0匹に終わった。
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オオムラサキの幼虫
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アカボシゴマダラの幼虫

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私がアカボシゴマダラの越冬幼虫を観察し始めたころには、アカボシゴマダラは根元の葉ではなく、木の幹や枝にはりついて越冬しているものが多かったかが、いつの間にか他の2種と同様の越冬をするようになったのだろうか。

樹の枝にはりついて越冬するアカボシゴマダラ(2012年)
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ここだけの例では結論を出すには早計すぎるし、他所ではゴマダラチョウの幼虫も見つかっているらしいが、なにゆえかゴマダラチョウが減ってきているような印象を受けて寂しい。

今年は、コミスジも減ったような印象を受けたが、それはホシミスジがあまりにも目立ったからだろうか。地元では秋も終わりごろになってやっと、コミスジの産卵と幼虫を観察する機会ができた。

ハギにつくコミスジの幼虫
                    若齢幼虫
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10月中旬から11月中旬ぐらいまで、同時に様々な段階(若齢~終齢)の幼虫が見られ、枯葉についていた幼虫はやがて枯葉とともに地面に落ち、そこで越冬するようだ。

このように落ち葉で越冬する幼虫たち(ゴマダラチョウの仲間やコミスジ・ダイミョウセセリなど)は、落ち葉掃きが頻繁になされる都市公園では生き残りにくそうだ。

11月18日の暖かい日、笹の葉をチェックしていたら、イチモンジセセリの幼虫が動き出していた。
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セセリチョウやヒカゲチョウの仲間の一部は、笹などの葉を綴ってその中で幼虫越冬する。
今年のように寒暖の差が激しい秋は越冬準備も狂ってしまわないだろうか。














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# by 2008oharu | 2016-12-22 13:34 | | Comments(2)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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