オトシブミ・チョッキリ2017 その1

円柱形の揺籃をつくるオトシブミで、地元で観察できるのは今のところエゴツルクビオトシブミのみだ。
(ポピュラーなヒメクロオトシブミさえ、今現在地元では発見できないでいる。)

エゴツルクビオトシブミは、観察し始めて以来毎年見られる。ホストの樹がエゴノキとハクウンボクで、揺籃を切り落とさないことが多いので、発見も容易だ。

今年もたくさん見ることができたが、揺籃をつくる過程を通して観察することはなかなかできず、まだまだ謎が多い。

今年の揺籃(4月26日)
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揺籃は毎年4月半ばに気付く。
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5月18日、比較的観察しやすいところで、揺籃づくりをしている場面に出会った。しばらく観察した様子をスライドショーでまとめてみる。

https://www.youtube.com/watch?v=ZB11D-RLgUQ

エゴツルクビオトシブミは、(東京では)年2化らしい。6月になるとすでに2化目が羽化を始める。

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2化目のメス。葉の丸い穴は食痕のようで、2日目の個体は1化目と比べると、よく食べていることが多い。エゴノキの葉が食痕だらけになっていることもある。

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オスは、このような姿勢で止まっていることが多い。どういう意味なのかは不明。

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6月1日には、交尾しながら葉先を丸めていく場面に出会い、しばらく観察。これもスライドショーにしてみた。

https://www.youtube.com/watch?v=9uRw1PAw7xk

過去には、最後の仕上げをしている場面なども観察したことはあるが、なかなか通して記録できない。
そして、未だ解決できない疑問が多々ある。
揺籃づくりの各場面で、オスがメスにマウントしているときと、そうでないときとがある。初めからマウントしていたり、最後までマウントしていたり、まったくオスがいない状態でメスだけが揺籃づくりをしていたりすることもある。本当の交尾は、いったいいつするのだろうか。それは決まっていないのだろうか。
また、産卵のタイミングもわからないままだ。

揺籃づくりをしている場面を見ていると、ときどき小さな蜂のようなものが葉に来ているのがわかる。これらはやはり寄生蜂なのだろうか。

地元でよく観察できる種なのに、まだまだわからないことだらけど。





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# by 2008oharu | 2017-06-14 09:11 | 甲虫 | Comments(0)

他所のゼフィルス オオミドリとウラゴマダラ

ヘムレンさんと行った丘陵地で、ゼフィルス祭りを体験したあと、私にとっての本命であるウラゴマダラシジミを探していたときのこと。

目の前を水色に輝くものが横切った。
ヘムレンさんによれば「オオミドリシジミかも。」ということで、降りた先を探す。

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草の茂みの中に見え隠れするチョウ。確かにオオミドリシジミのようだ。
なかなか全身を見せてくれないので、ヘムレンさんがちょっと草をゆすってみる。
すると、飛びだしてきた。
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翅が少し破れている。
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ちょっと止まっては、また飛び立って、なかなか満足に撮らせてくれないし、翅も開かない。
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地面に降りて、口吻を伸ばしている。
飛び立つとき、さっと鮮やかなブルーが目に入るが、結局それはカメラの中には収まってくれなかった。
ヘムレンさんによれば、ここでオオミドリシジミが見られるとは思っていなかったそうだ。
私はオオミドリシジミは過去に一度しか見たことがなかったので、とてもうれしい出会いだった。

さて、主目的の一つだったウラゴマダラシジミ。
これは、なかなか目にすることができず、最後にちらっと姿を見せてくれただけだった。

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ちょっとすれているように見える。

それでも、これで平地性ゼフィルス6種を都内でコンプリートすることができた。
ヘムレンさん、今回もお世話様でした。

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# by 2008oharu | 2017-06-08 08:42 | | Comments(0)

他所のゼフィルス ミドリシジミ2017

ミドリシジミは地元では見られないゼフィルスだ。しかし、自宅から自転車で行ける距離の公園では見られる。今年もそこで見られるようになったので、行ってみた。

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すでに顔見知りの方々が集まっていて、盛んに写真を撮っている。みなさん朝早くから来ていたようで、のこのこ遅れて行った私はどうにか滑り込みセーフという感じだった。

オスの開翅
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この日は、オスしか見られなかったので、数日後また行った。
その日は朝のうちはあまり日が差さず、むしろ寒いくらいで、初めはチョウの姿さえ見られなかった。それでも雲の隙間から日が差すと、下草からいくつか上がってくる。
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やっと翅を開いたのは、やはり♂だった。
それから、地面近くの草からはい出るように上がってきた個体があって、隙間から見た感じではメスのようだった。
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しかし、待てど暮らせどメスは開翅せず、口吻を伸ばして水分のようなものを吸うばかりだった。
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前日はメスの開翅祭りがあったそうだが、やはり天気の良い日でないと開翅は見られないのかもしれない。

ミドリシジミは近隣の公園2か所で確認されている。池があって、ハンノキがたくさんあるという条件では、地元の公園もそれほど違いはないように思えるのだが、地元にはいない。自然度の微妙な違いなのだろうか。






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# by 2008oharu | 2017-06-07 09:05 | | Comments(0)

地元のゼフィルス3種

ゼフィルスという名は学名ではない。昔、樹上性のシジミチョウの仲間をそう呼んだのが始まりだそうで、語源はギリシャ神話の西風の神ゼピュロスなのだそうだ。神話に慣れ親しんだヨーロッパのひとたちにとっては、その名の響きが蝶の特徴と結びついて独特の感情を呼び起こすのだろうが、私にはそれがわからない。ただ、色合いの美しさ、年に一時期しか見られないことからくる貴重さに惹きつけられる。

地元の公園でゼフィルスが見られると知ったのは、2005年だったが、それ以来、毎年生息状況を確認するのが習慣になった。一年に1頭ずつしか見られないような年もあったり、一日に10頭以上も目にする年もあったりしたが、一応毎年確認できている。他の観察者の方々も意識して探してくださるようになり、観察頻度もあがってきたからだろう。

アカシジミ
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地元のアカシジミは、だいたい栗の花が咲くころ、そこへ吸蜜に来ることがわ分かっている。今年もここで5月29日に確認できた。とても高い位置にいるので、400mm望遠で撮っている。

ミズイロオナガシジミ
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同じ日、たまたま出会った方が、上水の下流の方でミズイロオナガシジミらしい蝶が飛んでいたと教えてくださったので行ってみると、コナラの葉の上に止まっていた。
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また、次の日、別の観察仲間の方が、公園内の別の場所で発見し、連絡してくれた。やはりコナラで、そこには2頭いた。

ウラナミアカシジミ
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あとはウラナミアカシジミだと思って、必死に探すと、やはり栗の花の上の方にいるのがやっと確認できた。6月3日のことだ。

これで今年も3種のゼフィルスを地元で確認することができた。やれやれ。

安心して、ヘムレンさんの案内でプチ遠征。目当ては別のものだったが、到着すると、歩く足元から次々とアカシジミやウラナミアカシジミが飛びあがってきて、踏んでしまいそうなほどだ。ゼフィルス発生の最盛期だったのだろうか。どれも新鮮な個体だった。

逆光のアカシジミ
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コンデジで寄る。
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栗の花に(コンデジ)
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草むらから飛びあがって、細い茎につかまるウラナミアカシジミ
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順光のウラナミアカシジミ
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1本の木に何頭も止まっていることもあった。
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ウラナミアカシジミとアカシジミのツーショット

その場所ではミズイロオナガシジミはあまり見られず、かろうじて目にした1頭。
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特別なシーンは見られなかったが、ゼフィルス漬けの時間を堪能することができた。

来年も見られますように!







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# by 2008oharu | 2017-06-06 09:48 | | Comments(2)

5月の蛾の幼虫から 2017年編


5月は幼虫の季節だ。それを餌に小鳥たちは子育てに励む。
たまたま目についた蛾の幼虫をいくつか。

アヤモクメキリガ
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イタドリについていた。都内。きれいな幼虫だが、地元では見られない。成虫も生息していないのだろう。

ヒメヤママユ
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地元ではオオミズアオ以外のヤママユガは見たことがないので、この幼虫も当然いない。都内の低山地・丘陵地などでみかける。

シャチホコガ
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この蛾は地元の公園でもよく見かける。上の幼虫は地元産。下は都内別所。コナラ・ケヤキ・エノキなど、様々な樹木で見られる広食性。幼虫はエイリアンのように奇怪な形状をしているが、遠目に見ると枝に枯葉が引っ掛かっているように見えないこともない。成虫は地味。

オオアオシャチホコ
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同じシャチホコガの仲間だが、こちらは地味。終齢間近になるとあちこちうろついているのがよく目につく。地元産。多い。


マメドクガ
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これでもか、というほどに毛束だらけだが、毒はないそうだ。ドクガの仲間で注意すべきはむしろ地味な毛虫かもしれない。

今年はプチ遠征先のあちこちでドクガの幼虫を目にした。(写真を撮り忘れた。)多い年なのだろうか。ドクガそのものは、地元では今のところ見つけていない。

地元のドクガたち。
ヒメシロモンドクガ
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これはまだ中令ぐらい。終齢になると、マメドクガのように毛束だらけになる。地元ではよく見られるドクガだ。(毒はないとされている。)

モンシロドクガ
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ヒメシロモンドクガとよく似ていてややこしい。ネットで見ると毒があると書かれていることもあるが、「イモムシ・ハンドブック」によれば、毒はないらしい。でも、確かめてみる気はしない。

キアシドクガ
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右が終齢幼虫、左が蛹。今は成虫の時期。昼行性の蛾なので、モンシロチョウと見紛う。毒はない。

地元で一番注意すべきドクガはチャドクガだ。

ビロードハマキ
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地元産。成虫はとても派手だが、幼虫は地味。ハマキガなので、成長過程では葉を巻いてその中に隠れている。ハマキガの中では大きい。終齢だろうか。

シロヘリキリガ
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地元産。幼虫は派手なのでよく目につくが、成虫は地味なので見落としている。

スカシカギバ
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鳥の糞に擬態しているといわれる幼虫。昨年地元で立派な成虫を見た。今年も無事に成虫になってほしい。

アトジロエダシャク
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成虫は早春に出るが、この時期すでに幼虫もし終齢になっているようだ。
シャクガ類は、フユシャクの幼虫(特にチャバネフユエダシャクが目立つ)やニトベエダシャクもよく目についた。

トビモンオオエダシャク
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成虫は見逃したが、幼虫がいたので、地元でも命をつないでいることがわかる。

きりがないので、このへんで打ち止め。













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# by 2008oharu | 2017-06-02 10:17 | | Comments(0)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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