葉裏の虫チェック


ここ数年、目につく昆虫が少ない冬場には、ヤツデやアオキなどの葉裏をめくって小さな越冬昆虫を探すくせがついている。

今年も何日かやってみた結果

まず、比較的目につきやすいクロスジホソサジヨコバイ

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どちらも右が頭だが、左に目があるような模様になっている。しかも黒い筋も入っていて、脚のようにも見える。頭を襲われたら致命傷になるが、後の翅なら軽傷で済むかもしれない。しかし、この1cmあるかどうかの小さい虫の天敵は何なのだろうか。目の良い天敵でないと、この擬態も効果はなくなってしまうので、やはり小鳥なのだろうか。
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この少し小型の赤い部分がない個体はオスだと言われているが、そうではないという説もある。
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これは幼虫。写真ではわかりにくいが、やはり右の腹の先に目に擬したような黒い点がついている。

このちょっと見応えのあるムシは、ヒゲナガサシガメの幼虫。

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この成虫は夏に見ている。
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幼虫の方が面白い。あまりサシガメらしい獰猛さがない。

チャタテムシの一種

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チャタテムシの仲間は何種か見ているが、なかなか名前が判明しない。
これから産卵して幼虫なども見られるはずだ。

アミメクサカゲロウ
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クサカゲロウの仲間は成虫越冬が多く、これから擬木柵などでよく見られるようになる。しかし、これも名前の判別はなかなか難しい。小さいので識別点が分かるような写真も撮れないことが多い。アミメクサカゲロウは分かりやすい方だ。





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# by 2008oharu | 2016-12-17 22:08 | 総合 | Comments(0)

クロスジフユエダシャク2016

2016年12月4日の午前10時前、目の前をクロスジフユエダシャクオスがひらひらと飛んでいたので、目で追っていると、ササの枯れた葉に止まった。止まった状態を写真に撮ってみると、なんとそのササの葉にはメスがいた。
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オスはしばらくばたばたと翅を動かし、やがて交尾の姿勢になった。
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私にはメスの姿は写真を撮るまで気が付かなかったが、オスはちゃんとわかっていてそのあたりをひらひら飛んでいたのだろう。メスが発するフェロモンに呼び寄せられたのか、ある程度目視できるのか。もし、メスがいることにもう少し早く気付いていたら、コーリングしている状態が見られたのかもしれない。
公園でのイベントの下見のあと、また寄ってみると、枯葉が折れ曲がって交尾姿勢は変わっていたが、まだ交尾中だった。
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結局4時半ぐらいまでの間、ずっと交尾中だったことになる。

翌日、どうなったが気になって昼ごろ行ってみたが、すでにオスはもちろんメスの姿もなかった。
もしメスが無事だったら、幼虫の食草のクヌギやコナラまで飛べない身で歩いて行ったのだろうか。

地元でクロスジフユエダシャクを観察し始めてから10年以上になる。その結果わかったことは、
●クロスジフユエダシャクは地元では11月下旬から12月上旬に成虫が見られること
●昼行性の蛾で、オスは羽化すると地表近くを飛びまわって羽化してくるメスを探す。
●メスの翅は退化していてとても小さく、飛ぶことはできない。コーリングしてオスを引き寄せ交尾・産卵する。(雌雄とも成虫になると何も飲み食いしないらしい。)
●卵は固めて産まれる。(写真は2014年12月9日に擬木柵に産み付けられたもの。孵化した幼虫はバルーニングで食草にたどりつくのか?)
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●幼虫は4月ごろよく姿が見られるようになる。色模様には個体差がある。(写真は2014年4月29日。蛹化準備中か)
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クロスジフユエダシャクは昼行性なのでオスは目につきやすいが、ひらひら飛ぶばかりでなかなか止まらず写真に撮るには休憩するまで待つ根気がいる。しかし、寒い日にはさすがに不活発になるのか、建物の壁や擬木柵にはりついていることもある。

壁にはりつくオス

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擬木柵にはりつくオス
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葉に止まって休む(?)オス
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根気よく探せば、メスや、その産卵の様子も見られるかもしれない。

この冬は、しかしフユシャクの数が少ないような気がするが、他のフユシャクはどうなるだろうか。







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# by 2008oharu | 2016-12-12 11:27 | Comments(0)

チョウたちの越冬準備③ ムラサキシジミの場合

ムラサキシジミも晩秋に南に面した常緑樹の周りに姿を現す。晩秋の冷たい空気の中で開翅すると、表翅の青紫色の鱗粉がことのほか美しく輝いて見えるのだが、なかなかその写真は撮れない。

半開きのムラサキシジミ
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向きが悪くて輝きが出ない
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翅が一部隠れてしまった。
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ムラサキシジミがウラギンシジミやムラサキツバメと違う点は、常緑樹の葉で越冬するのではなく、枯葉に隠れて越冬する点だ。裏翅が枯葉色をしているので、いったん隠れるとなかなか見つけられない。
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緑の葉の上では目立つ枯葉色の裏翅。でも枯葉に止まると…。
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こんな具合。
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日によって向きが変わるし、数も変わる。やはり天気の良い暖かい午前中は飛びだすことが多い。
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同じ場所で6頭になった。別の場所にも1頭。
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次の日には7頭が集まる。
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集まった方が越冬に利点があるのだろう。

しかし、この翌日は汗ばむほどの暑さになり、この7頭はことごとく飛び出したようで、1頭もいなくなっていた。あるいは何か事故でもあったのか(人が触るとか、鳥が襲うとか)、その後1頭も同じ場所には戻ってこなかった。残念ながら、ここでの観察お終い。

前回、ムラサキツバメの集団に1頭のムラサキシジミが混ざったことを書いたが、今日はそこにもう1頭ムラサキシジミが入った。
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この現象は昨年もあった。ムラサキシジミは、ムラサキツバメの裏翅を枯葉に見立ててやってくるのではないかと思われる。

追記:
たった1頭ツバキに越冬していたウラギンシジミが、今日はいなくなっていた。1か月同じ場所にいて動かなかったのに。原因として考えられるのは、根元でブロワーを使って落ち葉掃きをした形跡があることだが…。









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# by 2008oharu | 2016-12-08 22:19 | | Comments(0)

チョウたちの越冬準備② ムラサキツバメの場合

ムラサキツバメも晩秋になると南に面した常緑樹の周りに姿を現し、飛び回っては葉の中に入る。ウラギンシジミと違う点は、葉の裏に止まるのではなく、葉と葉の隙間に入るのだ。

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地元では、昨年十数頭が越冬態勢に入っていたあたりに、今年もムラサキツバメの姿が見られたのは11月5日。しかし、その数はとても少なく、結局今のところムラサキツバメが越冬態勢に入っているのは見つけられていない。

そのかわり、やはり地元の公園の別の場所で2頭が越冬態勢に入っているのをみき♂さんが見つけた。11月6日のことである。

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アオキの葉と葉の間で、やはり昨年もムラサキツバメがいたところである。

11月10日にも向きは変わっていたが、2頭いた。
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しかし11月15日には1頭に減っていた。
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11月26日も1頭
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その後ずっと1頭だったが、12月2日には3頭になった。
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こんな具合に、見る時間や気温の変化によってか、頭数が変化し、時には1頭もいないこともあった。

ムラサキツバメが越冬態勢に入っているアオキはこんな具合。
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12月6日には3頭のムラサキツバメに、1頭のムラサキシジミが混ざっていた。
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今日(12月7日)は急に真冬の気温に下がったが、ムラサキツバメたちは、こんな日は体を横倒しにして止まっている。他のシジミチョウでもこういうポーズをとるものが多いので、寒さに耐えるためのポーズなのだろう。

昨年はたくさんのムラサキツバメが越冬していたが、大雪などのために失敗したものも多かった。今年は無事に越冬できるだろうか。今後も観察を続けていきたい。

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# by 2008oharu | 2016-12-07 21:43 | Comments(0)

チョウたちの越冬準備① ウラギンシジミの場合

地元の公園では、今までウラギンシジミ・ムラサキシジミ・ムラサキツバメの越冬の様子が見られ、少しずつ実態が見えてきている。
今年もいよいよ越冬の準備が始まった。今年はどんな発見があるだろうか。

まずウラギンシジミの場合。
ウラギンシジミは、10月末ごろから飛んでいるのがよく目につくようになる。特に南に面した常緑樹の周りを盛んに飛び回り、よい越冬場所を探しているように見える。

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11月6日、サカキの葉裏に2頭のウラギンシジミが止まっているのが見えた。
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そのうちの1頭はオスで、止まっていた場所から飛び出して、何度か行ったり来たりを繰り返し、最後にもとの場所から少しだけ離れた葉裏に止まって落ち着いた。
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しかし、この両個体とも、次の日に見たときにはいなくなっていた。まだ仮の場所だったようだ。

11月7日。今度はアオキの葉裏にいる個体を見つけた。
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この個体は、数日間同じ場所にいたので、ここを越冬場所に決めたのかと思ったが、数日後消えてしまった。
同じ日、同じツバキの葉裏に別々に2個体がいるのを発見。
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このうちの1個体はやはりいなくなってしまった。
11月22日、またオスの個体が翅を開いて止まっていた。翅の形状から前のオスとは違うようだ。このオスも、しばらくしてツバキの葉裏に入った。
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写真がぼけている(汗)。しかし、このオスも次の日にはいなくなった。
11月25日。今度はメスが翅を開いていた。このメスもしばらくするとツバキの葉裏に入った。しかし、次の日には消えていた。
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こうして、11月7日に見つけたツバキの葉裏の1個体だけが、今(12月6日)現在も同じ場所にいる。見ている限り、一度も飛びだしたり、場所を移動してはいない。この個体だけは、完全に越冬態勢に入ったと言えるだろう。

ウラギンシジミは、このような状態を繰り返しながら、越冬場所を確定するようだ。
昨年はかなりの数のウラギンシジミが越冬しているのを見つけたのだが、春まで無事な姿を見ることはできなかった。今年はどうなるだろうか。


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# by 2008oharu | 2016-12-06 21:08 | Comments(0)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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