カメムシたちの越冬準備

晩秋・初冬のころになると、探そうと思わなくてもカメムシたちが目につくようになる。
夏の間は葉陰などに身を隠していたのが、越冬場所を探してうろつきまわるようになるからだろうか。

エサキモンキツノカメムシ

11月22日 井の頭公園
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この個体はまだ色が鮮やかな方だが、越冬している個体はもっと色があせてくる。

オオツノカメムシ

11月20日 井の頭公園
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オオツノカメムシは今年の2月に初めて井の頭で確認されたカメムシだが、(少なくとも私たちは)この冬にも見られたということは、どこかで繁殖していたのだろう。

ミナミトゲヘリカメムシ

11月28日 井の頭公園
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近年、この時期に必ず何個体も見られる北上種。すっかり定着している。

クモヘリカメムシ

11月30日 井の頭公園
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このカメムシも毎年この時期に(のみ)目にする。夏にはどのへんで繁殖しているのだろう。

オオホシカメムシ

11月17日 井の頭公園
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ミヤマカメムシの一種

11月30日 井の頭公園
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最近見るようになった。山にいるミヤマカメムシとは違う種なのだそうだ。

これらは成虫越冬のカメムシだが、幼虫越冬のカメムシもいる。

ヨクヅナサシガメ

11月28日 井の頭公園 (写真横転)
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樹の幹の割れ目などに集団で越冬する。外来種。

幼虫で越冬するものには、他にヤニサシガメやアカスジキンカメムシなども見られた。(目にしたが写真は撮らなかった。)

そして、ちょっと特殊なのがクヌギカメムシの仲間

11月30日 クヌギカメムシの仲間(クヌギカメムシかヘラクヌギカメムシ)のオス
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夏の間はもっと鮮やかな緑色だが、だんだん赤くなる。

卵でお腹が膨らんだメス
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メスは、クヌギやコナラの幹の窪みにゼリー状物質で覆われた卵を産みつける。(写真右上の緑色のもの)
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卵は2月ごろ孵化して、このゼリー状物質を食べて3令までここで過ごす。

そして、やはりこの時期に卵を産むらしいアオモンツノカメムシも、ヤツデの葉の間で見つかった。
11月30日 井の頭公園
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今日は冬でも色褪せないツヤアオカメムシもうろついていた。

12月2日 ツヤアオカメムシ 井の頭公園
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あと、ウシカメムシも見たい。
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# by 2008oharu | 2016-12-02 22:24 | カメムシ | Comments(0)

今年の蛾から いろいろ

ヤママユガやスズメガ以外の蛾で、今まで紹介しなかった初見のもの、思い入れのあるものをピックアップ。

初見の蛾では、

キスジホソマダラ 5月12日 八王子市
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クスアオシャク 10月16日 井の頭公園
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公園内でもまだまだ新発見がある。

ナンキンキノカワガ 10月12日 八王子市
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オビガ 10月12日 八王子市
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その他、初見ではないけれど

コシアカスカシバ 8月21日 井の頭公園
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今年も見られた。

コオモリガ 10月6日 八王子市
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昨年と同じぐらいの日に、同じような場所で発見。

ケンモンミドリキリガ 10月21日 山梨県
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この日3個体見る。

オオトビモンシャチホコ 11月12日 埼玉県
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この日同じ建物の壁などに数個体いた。この成虫は初見。
以前幼虫は見ている。

オオトビモンシャチホコの幼虫 2012年5月18日 八王子市
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幼虫の終齢は、2013年5月27日に見ていた。(省略)

ミツモンキンウワバ 11月4日 杉並区
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この蛾が昼間に花に来ているのは初めて見た。いつも翅を閉じて壁などにはりついている姿しか見ていなかったので、初めは何だかわからなかった。

アケビコノハ 11月4日 井の頭公園近くの住宅街
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アケビコノハは、数年前までは公園内で毎年見られた。しかし最近は幼虫1匹見つけられなくなってしまった。
お仲間が見つけて教えてくれたので、久しぶりに成虫を見ることができてうれしかった。見応えのある蛾だ。

アカエグリバ 11月17日 井の頭公園
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アケビコノハつながりで。これも毎年1個体ぐらいしか見られない。

クワコ
クワコは、幼虫はよく目にするが、なかなか成虫は見られない。今年は2個体目にすることができた。東京の郊外で10月21日、井の頭公園内で11月22日。どちらも建物の壁にて。

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その他、名前がわからない蛾などはまだまだあるが、わかったら紹介する予定。
また、幼虫についても、いずれまとめておきたい。
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# by 2008oharu | 2016-11-25 21:09 | | Comments(0)

今年のヤママユガ

オオミズアオ以外のヤママユガは地元の公園では見られない。

でも、以前クスサンが住宅地の道路に落ちていたり、スカシダワラ(クスサンの繭)がマンションの植栽についていたり、数年前にウスタビガの繭を森で見たという人がいたりするので、環境さえよければ、里でも繁殖できるのかもしれない。

私はここ何年か、東京の山地や丘陵地でヤママユガを探してきた。そこではヤママユ・クスサン・ヒメヤママユが見られる。しかし、今年はヘムレンさんやみき♂さんと山梨や長野に遠征する機会が何度かあって、いつもの場所ではないところで初めて見ることができた。

山梨県のヒメヤママユ 10月21日
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チョウもあまり飛んでいないような天気だったが、ペンションのブラックライトの傍でなんとか見つけられた。

帰り道、東京の奥多摩方面のトイレの壁でもヒメヤママユが2頭見つかった。
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壁から離して、後ろ翅が見えるように置いたところ。
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この発見に満足して、今年はいつもの場所には探しに行かなかった。
ネットなどをチェックすると、ヒメヤママユは11月までけっこう見られていたようだ。

この日、さらにおどろいたことに、ウスタビガも見つかった。
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建物の壁の高いところに止まっている。
これを下して(みき♂さんの)手に乗せたあと、近くの茂みに置いた。
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ウスタビガは、家から自転車で行ける距離の平地の公園でも不思議なことに見られる。
成虫は、2012年、2013年、2015年のそれぞれ11月中旬に見られた。
今年はどうなるか確かめたくて、2回ほど行ってみたが、その時は見つけられず、みき♂さんやyamapさんから見つけたという連絡をもらって、やっと2例、見ることができた。

11月6日。メス。右下に卵が3つほど。
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11月16日のメス。
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もしかしたら、その後も発生したかもしれないが、今年はもう成虫を見に行くチャンスはたぶんないだろう。

近場では、この公園だけになぜウスタビガが見られるのか。見つけた当時は空繭だけでも何十個と見つかったのに、最近はそれもなかなか見つからない。もしかしたら、植木などについて運ばれ、うまく繁殖できたのが、だんだんじり貧状態になってきているのかもしれない。などと想像したりしている。

さて、ヤママユは見る時期を逸した。2度ほどダメもとで探しに行ってみたが、見つかったのは亡骸や千切れた翅のみ。

千切れた翅のコレクション
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また、クスサンもやはり遠征時に立ち寄ったコンビニに亡骸が落ちているのを発見したのみ。
クスサンの亡骸
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その他、未見のエゾヨツメとかシンジュサンには今年も縁がなかった。
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# by 2008oharu | 2016-11-24 13:56 | | Comments(0)

今年のスズメガ

今年の地元でのスズメガの出現は低調だった。
まず、ウンモンスズメに1頭も出会わなかった。(一度に15頭ものウンモンスズメに出会った年もあったのに。)

モモスズメ
5月31日
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モモスズメは観察を始めて以来毎年必ず見てきたスズメガだ。食樹がバラ科で、たぶん桜の多い公園ならではのことだろう。

こちらは黄色型の幼虫
10月2日
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しかし、個体数はとても少なかった。

シモフリスズメ

9月1日
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シモフリスズメも地元では多い方のスズメガだった。食樹がネズミモチ・トウネズミモチなどで、公園内にはいっぱい生えているからだろう。しかし、今年は幼虫も成虫も見ていない。写真は他所のものだ。

サザナミスズメ

幼虫 7月30日
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シモフリスズメと同じ食樹で、多い年には一日に数個体羽化しているのが見られるが、今年はこれも1回しか見ていない。

羽化中のサザナミスズメ 8月7日
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セスジスズメ
幼虫 7月31日
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セスジスズメの食草はヤブカラシ。公園内のヤブカラシは抜かれてしまうことが多いせいか、幼虫は住宅街で見ることが多い。写真のように蛹化場所を探して道路を横断したりしている。道路が舗装されているため、潜り込んで蛹になるための場所がなかなか見つからないのだろう。車に轢かれてしまうことも多い。

成虫 8月14日 公園内のトイレの窓ガラスに
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この蛾も少なかった。

クチバスズメ
6月4日 住宅街の道路にて
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これも車などに轢かれそうだったので、拾って住宅のフェンスに移した。
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トビイロスズメ
幼虫 10月2日 フジの葉に
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トビイロスズメの食草はマメ科で、以前はクズの葉などでよく見かけたが、フジにいるのを見たのは初めて。この成虫は、遠征先(掲載済み)で見ているが、地元では見ていない。

エビガラスズメ
9月30日 八王子市にて
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幼虫は、地元の生産緑地のサツマイモの葉などによくついている。しかし、成虫はあまり目にしない。

幼虫 10月11日
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オオスカシバとホシホウジャク
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昼間活動して花に吸蜜に来るこの2種は、毎年必ず見られるスズメガで、今年も何度も目にした。

その他遠征先ではコスズメも見ている。(既掲載)
以前見られたキイロスズメも今年は見ていない。そして、クロメンガタスズメも2013年に幼虫を見て以来ここ何年か見られない。
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# by 2008oharu | 2016-11-23 16:24 | Comments(0)

今年の蛾から 受難の多いオオミズアオ

そろそろフユシャクの季節になる。その前に、今年撮った蛾で今まで記事にしなかったものをいくつかピックアップしておきたい。

先ず、オオミズアオ。井の頭公園で見られる最大のヤママユガ。

今年最初に生きている個体を見たのは5月16日。(4月に亡骸は見ているが)
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金網のフェンスで羽化しているところだ。
あとでお仲間を案内して来てみると、こんなことに。

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公園の擬木柵などで羽化した個体は、あっという間に鳥に捕食されてしまうことが多く、翅だけが落ちているのをよく見かける。この日はその現場を見てしまった。たいていはカラスに捕食されているが、ムクドリも食べるようだ。

その1週間後ぐらいに今度は茂みの中で羽化している個体を見つけた。

5月24日
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たまたまゼフィルスを見ていたので気が付いたのだが、さすがに擬木柵の時のようには目立たない。
その日は別の茂みのなかで、もう1頭見つけた。こちらはメスだ。

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羽化の時は、天敵に見つかっても逃げられないので、とても危険。昼間の羽化は特に目立ってしまうが、こうした茂みの中なら、無事に羽化する可能性が高いのかもしれない。

オオミズアオは鳥にとっては、大きくて食べでがあるご馳走なのだろう。幼虫もしかり。

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こちらは、水の中に落ちてしまったオオミズアオの幼虫を、こんなご馳走をあきらめることができないとヤマガラが一生懸命引き上げて持ち去って行った場面だ。

どうもオオミズアオは受難場面に遭遇することが多い蛾である。
食べられても食べられても、さらにたくさんのオオミズアオが繁殖していければ、捕食者たちの命も支えられ、豊かな自然環境になるはずだ。
オオミズアオがいつもたくさん見られる公園でありますように。
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# by 2008oharu | 2016-11-22 00:01 | | Comments(0)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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