クロスジフユエダシャク 2018

今季クロスジフユエダシャクを見始めたのは11月中旬。12月中旬の今は、終盤になりつつある。
今季も、なんとか♂が♀を見つけて交尾するシーンを目にすることができた。

オスが枯葉に止まって翅をばたつかせ、枯葉の中に入り込む。
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交尾が成立すると、メスがつながったままのオスを引っ張るようにして移動。
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丸まった葉まで移動して、そこでで交尾し続ける。
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クロスジフユエダシャクは、昼行性のフユシャクなので、昼間メスを探して飛び回るオスを容易に目にすることができるし、根気よくオスを追っていれば、このような場面に出会うこともできる。(ただし、1年に一度ぐらいだが。)

2016年には、メスがササの枝にいる状態のところへオスが飛んできて交尾した。
https://parkinsect.exblog.jp/23704856/

2017年には、枯葉の中にいるメスをめぐって2頭のオスがアタックする場面も見られた。
https://parkinsect.exblog.jp/26191041/

しかし、交尾後のメスがどのように産卵するかは、まだ見たことがない。
よく木柵や擬木柵にメスだけが単独でいることがある。

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辺りにはオスがひらひらとたくさん飛んでいるが、既に交尾済みなのか、メスはコーリングしないし、オスも寄ってこない。
この柵をうろつくメスは、いったいどこで産卵するのだろうか。産卵木までいずれは移動するのだろうか。

ある日、木柵の上で元気に動き回るメスを、そっと近くのクヌギの大木へ移動させてみた。
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木柵上で動き回るメス
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クヌギへ移動させる
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あっというまにメスは幹を上り始めた。
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4~5mぐらいのところまで上ったところで、見失う。
もう少し低い位置の樹皮の割れ目辺りで産卵するのではないかと期待していたのだが、残念ながら高すぎた。
しかし、きっとこれが本来の産卵行動なのだろう。木柵や擬木柵は、産卵場所をさがすメスを惑わしているのかもしれない。

ところでオスは夜行性の蛾のように建物の壁などにはりついて止まっていることもある。
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単に休んでいるだけなのか、夜間はまったく動かずこのように止まっているだけなのか、それとも夜でも繁殖行動をとることがあるのか。
一度だけ退化していると言われる口吻を伸ばしているのも見かけたことがあるが、名残の行動なのか、いろいろ疑問は尽きない。






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# by 2008oharu | 2018-12-12 22:20 | | Comments(0)

11月の蛾から 2018

既にクロスジフユエダシャクも飛ぶようになったが、それはフユシャク特集で扱うことにする。
また、ミノウスバとウスタビガは単独で取り上げたので、それ以外の11月の蛾をピックアップ。

ニトベエダシャク(シャクガ科)
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晩秋を象徴するようなガ。11月12日今季初見。そのあとあちこちで一斉に見られるようになったが、それでも往年のようにニトベエダシャクだらけというような状況にはならなかった。
年1化で、卵越冬。春には白っぽい幼虫がたくさん出てくるはず。

アケビコノハ(ヤガ科)
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11月14日。プチ遠征先で見られたものだが、少なくとも見に行った日にはいつもこの場所にいた。越冬場所にしては簡単すぎる気がするが。この蛾も地元ではめっきり減ってしまった。

フトジマナミシャク(シャクガ科)
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11月10日。

ミドリハガタヨトウ(ヤガ科)
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11月10日。この日3頭見た。

キマエキリガ(ヤガ科)
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同じく11月10日。

スギナミスギタニモンキリガ(ヤガ科)
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11月24日。3日間ぐらい同じ場所にいたので、そこで越冬かと思ったが、今日はいなくなっていた。

ノコメトガリキリガ(ヤガ科)
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11月26日。

キバラモクメキリガ(ヤガ科)
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11月20日。

コブドウトリバ(トリバガ科)
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11月20日。ヤツデの葉の裏にいた。ブドウトリバより小さい。

フサヤガあるいはコフサヤガ(ヤガ科)
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11月27日。下翅を見ないと識別はできないそうだ。

チャエダシャク(シャクガ科)
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11月21日。ニトベエダシャクを見なくなった頃、今度はチャエダシャクがあちこちで見られるようになる。

その他、ウスキツバメエダシャクやホシホウジャクもまだ見られた。


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# by 2008oharu | 2018-11-30 21:24 | | Comments(0)

ウスタビガ 2018

ウスタビガは地元の公園では見られない。観察仲間の方が発見した別の公園で観察し始めて今年で7年目になる。その間熱心に観察した年もあれば、1頭だけ確認して終わりにしてしまった年もあった。今年は観察仲間も増え、情報が多く入ってきたこと、例年に比べると比較的たくさん見られたことなのから、数回通って観察できた。
観察を続けると、いろいろな事実が見えてきたり、疑問が湧いてきたりする。それを自分なりにまとめてみたい。

●なぜ街路灯に止まることが多いのか。
昼間のウスタビガはいろいろなところで見つかる。
建物の壁(♀)
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木の枝(♀)
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そして街路灯(♀)
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♂も街路灯に
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私が見たもののうちでは、街路灯には9頭(交尾ペアを含む)、木の枝には4頭、壁に1頭ぐらいだった。
以前は、ウスタビガは夜行性であり、夜の光に集まる性質があるので街路灯に来て、昼間はそのままそこで休んでいるのだというイメージを持っていた。
ところが今回、他の方の観察によれば、朝街路灯に止まっていた♂3頭がみな昼前には飛び立っていってしまったという。さらに、午前中♀1頭が止まっていたところへ、午後行ってみると♂が来て交尾してるのも発見。

街路灯での昼間の交尾
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また、昼間♀がコーリングしているのも確認
木の枝でコーリング
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街路灯でコーリング
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お仲間の観察によれば、壁に止まっていた♀もコーリングしているときがあったそうだ。
私が見た限りでは、翅を開いて止まっているときは、休憩中、翅をぱたぱたさせているときは、コーリングしている場合が多い。

このような観察例から、ウスタビガは昼間も活動している(飛び回ったり、コーリングしたりする)らしいということがわかった。それなら、光を発していない街路灯に止まらなくてもよさそうだが、なぜだろうか。
これは、全く私の想像に過ぎないが、周りに遮るものが少ない高い位置に止まってコーリングした方が、フェロモンが広がりやすいのではないかということも考えられる。
♀が飛ぶのは、いくらコーリングしても♂がやってこないとき、場所を替えるためではないだろうか。
では、♂はなぜ街路灯に止まるのか。観察仲間の方は、そこに♀のフェロモンが残っているのかもしれないと推測している。

蛾が夜活動するメリットは捕食者(主に鳥)が活動していない時間帯であること、では、昼間活動するメリットは何だろう。考えられるのは晩秋のこの時期、昼間の方が暖かいということぐらいなのだが…。

●卵はどこで産む?
♀が飛ぶ理由でもう一つ考えられるのは、産卵する場所へ行くためということ。ウスタビガの幼虫の食樹はかなり広範囲で、私たちが観察した範囲ではサクラ・ウメ・モミジ・ケヤキなどだった。(繭がついていた樹木から推測)

今季お仲間が羽化前に発見した繭(梅についていた)
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しかし、実際に♀が樹木に産卵しているシーンはなかなか見ることができない。
私たちが今季見たのは、

街路灯に産卵しているもの
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食樹ではありえないと思われるイチョウで産卵しようとしているもの
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この♀は、結局力尽きてお腹に卵をつけたまま死んでしまったと思われる。
これらの現象は、なんらかの例外、あるいは未受精卵だったりするのか。それとも、食樹でないところでも孵った幼虫は自分で食樹へ移動するのか。謎は尽きない。

これらの疑問のいくつかについて、ネットで検索もしてみたが、実に様々な見解が見られた。でも、それが個人の意見なのか科学的に立証された見解なのかはわからないし、地域差などもあるのかもしれないので、そのまま鵜呑みにはできない。
私の推測も何の科学的根拠もなにので、見当違いかもしれないことはご承知おきください。

また来年出会えて、あれこれ推測する楽しみを与えてくれるとうれしい。







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# by 2008oharu | 2018-11-23 10:36 | | Comments(2)

ミノウスバ 2018

地元の公園でミノウスバを観察し始めて以来の記録では、成虫の一番早い出現は10月29日、一番遅い記録は11月14日だった。10月末ごろから、そろそろ出てくるはずだと思って、よく見られる場所を確認し始める。

ミノウスバは昼行性で、昼間日差しがあるようなときによく活動する。10月31日に、ツルマサキのある場所の周りでオスが飛んでいるのを目にした。しかし、その時はすぐ見失う。次の日(11月1日)同じ場所で待つと、その日は数個体が飛び回り始めた。
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なんとか止まったところを撮る。高い位置だし、オスはすぐに葉裏に回り込み、ツルマサキの茎を伝って動き回るので、なかなか写真には撮れず、これが今季初撮り。

オスはツルマサキに来るメスを探しているのだ。1匹のオスの動きが怪しいので、高く遠くの葉の隙間にいるところを400mm望遠レンズでやっと撮る。
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やはりメスがいたのだ。茎が重なって見えにくいが、このメスはすでに産卵を始めているように見える。やがてオスは諦めて飛び出した。

いよいよミノウスバが出現し始めたとわかって、もう一つのポイント、マサキの株が並んで生えている場所へ。ここも何日か前からチェックしてきたが、これまでは見つけられなかった。しかし、この日行ってみると、なんとすぐに産卵中のメスが目に入る。
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こうして一気に2018年のミノウスバ・シーズンが始まった。

次の日、マサキで産卵していた場所を確認すると、なんとオスと交尾している。
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う~ん、産卵後にまた交尾するわけはなさそうなので、産卵したメスは(普通はその場で息絶えるのだけれど)どこかへ消え、新しいメスとオスが交尾しているということなのだろうか。

翌日また見に行くと、さらに別のオスが来ている。こちらは交尾しているわけではなさそうだ。
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このメスは、最初にあった卵と同じところに産卵し、8日まで枝についたままでいた。

別の株には、3匹のメスが産卵中だったが、
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そこにもオスがやってきて、盛んに交尾を迫っていた。未交尾のメスを早く探したほうがエネルギーの無駄にならないと思うのだが。

それと、いつも不思議に思うのは、複数のメスが同じ枝に産卵することが多いのはなぜだろうか。

11月3日には、珍しく未交尾と思われるメスが飛び回っているのを見た。
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太い腹と、まだふさふさした毛が生えた状態で、飛び回っていた。メスもオスを探しているのだろうか。

年1化で、成虫の見られる時期がとても短いミノウスバ、今年もなんとか目にすることができたが、既にシーズンは終盤のようだ。

次はウスタビガとフユシャクの番。







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# by 2008oharu | 2018-11-09 23:17 | | Comments(0)

10月の蛾から 2018

10月も大物蛾を求めて遠征することもなく、ひたすら地元三鷹市の公園で観察したものばかり。その中でのトピックスは、イカリモンガだ。

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イカリモンガは9月30日に観察仲間が発見していたが、少なくとも私たちが観察してきたかぎりでは、地元公園内の初記録だった。1日かぎりだったので、偶発的な出現かと思っていたが、10月25日に今度は公園内の別の場所で目にした。同じ個体なのかどうかもわからないが、今後の注目種である。

オオタバコガ(アベリアの花で吸蜜)
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花の横から盗蜜しているように見える。口吻で穴を開けたということはあり得るだろうか。

イラクサキンウワバ(自信がないが、ということにしておく)
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この蛾もハナトラノオの花の横から蜜を吸おうとしているようだ。

キンウワバついでに、トイレにはきれいなミツモンキンウワバがいた。(写真横転)
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ブドウトリバ(ヤブカラシの花で吸蜜)
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ヤツデの花にもよく来る蛾だ。

その他、地味~な秋の蛾がぞくぞく。

アオアツバ
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ナミテンアツバ
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ウスミドリナミシャク
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クロクモヤガ
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オオバコヤガ
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オオキノメイガ
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ヒメノコメエダシャク
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マメノメイガ
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キノカワガ
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フタキボシアツバ
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近隣ではミノウスバも出始めているようだが、公園内ではまだ見つけていない。



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# by 2008oharu | 2018-10-31 21:27 | Comments(0)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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