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公園昆虫記

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藤とクマバチ

藤の花が旬だ。
近寄ってみると、クマバチが数匹飛び回って蜜を吸っている様子。

2010年5月1日。善福寺公園
藤とクマバチ_d0146854_22345120.jpg

藤の花は、マメ科の花の構造で、上部に蜜標のある旗弁、
下部に雄しべや雌しべが入っている舟弁というつくりだ。
蜜腺は花の奥のがく付近にあるので、吸うためには体を押し込まなければならず、
そのとき花粉がつく仕組みになっているのだろう。

クマバチは前にも書いたように、一般には花の構造とかかわりなく
横から蜜を盗むことが多いのだが、マメ科の花では正面から吸っていた。

藤ではどうだろうかと観察した。
やはり正面から頭を入れて吸っているようだ。

藤とクマバチ_d0146854_2246188.jpg


しかし、さらによく見ていると、まだ開ききらない花では、どうも横から吸っているように見える。

藤とクマバチ_d0146854_2247816.jpg

かなり臨機応変なのかもしれない。

私が初めて吸蜜するクマバチを観察したのも藤の花でだった。
今回も藤の花にはたくさんのクマバチが来ていたので、好みの花なのだろう。
藤の方でもありがたいお客なのかどうか、そこまでははっきりわからなかったが。

いろいろな花とクマバチの吸蜜
by 2008oharu | 2010-05-01 22:58 | | Comments(4)
Commented by クプクプ at 2010-05-02 14:01 x
http://higeoyaji.com/kumabachi.htm

おはるさん、こんにちは。最初の写真は、複眼が大きいのでオスですね。最後の写真はメスですね。オスはあまり花を訪れず、ホバリングしているそうです。詳しくないのですが、ホバリングしているのはすべてオスなのでしょうか。クマバチの卵は1センチあって、マイマイカブリの卵と共に、おそらく、日本の昆虫では最大級なのでしょう。クマバチの一年の生活史を覚えようと思っているのですが、毎年先送りになってしまいます。
Commented by おはる at 2010-05-02 21:30 x
クプクプさん、クマバチの雌雄の違い、卵の大きさなど教えてくださってありがとうございます。
クマバチの生活史は案外知られていないのですね。
Commented by 夏子 at 2010-05-04 21:52 x
こんばんは♪

クマバチの蜜の吸い方、今までチェックしたことがありませんでした。
取り急ぎ、今日撮ったばかりのクマバチの写真を確認してみました。
カラスノエンドウに複数いたのですが、上からぐさっとストローを差し込んでいました。今後、もっとよく見てみます(^o^)
Commented by おはる at 2010-05-06 08:30 x
夏子さん、おはようございます♪
クマバチは、藤の花ではポリネーター(花粉運搬者)の役割を果たしているようですが、ほとんどの花で蜜を盗むように吸っています。
前の記事でいろいろな花とクマバチの吸蜜をまとめてみました。(記事中にリンクをはりました。)
夏子さんもご興味がありましたら、調べてみてください。