昨年は善福寺のミズキでさんざん観察したエサキモンキツノカメムシの成長。
だからといって今年も同じところで見られるとは限らないが、一応チェックに行った。
↓交尾するエサキモンキツノカメムシ。2010年6月16日。善福寺
今年は、別の場所でも1匹のメスが産卵しているのを見つけた。
↓卵を守るエサキモンキツノカメムシ。2010年6月25日。井の頭公園
この日は、、同じミズキを目の届く限りチェックしたのだが、この1匹しか見つけられなかった。
翌日も行ってみたが、やはり1匹だけだったので、偶然このミズキを選んだ個体がいただけかと思いかけていた。
ところが、28日に行って見ると、4匹が産卵している。
カメムシは集団を作りやすい昆虫だが、産卵する場所も集団になりやすいのだろうか。
1匹が産卵すると、他のメスも匂いなどで集まってくるのだろうか。
とにかく、カメムシがいっぱい集まっているミズキと、ぜんぜんいないミズキがあるのは確かだ。
選ぶ基準などがあるのかもしれない。
さて、カメムシがたくさん集まって産卵していると、望まざるものも集まってくる。
↓母虫に守られている卵に自分の卵を産みつけようと狙う寄生蜂たち。2010年6月28日。
たぶん、蜂たちも匂い(フェロモン)などを感知して集まってくるのだろう。
そこで、母虫の奮闘が始まる。
↓翅を震わせて蜂たちを追い払う。
観察している人間もびっくりするくらいの羽音と振動が伝わり、蜂たちはいったい飛び散る。
母虫の奮闘ぶりを観察していると、ついカメムシの方を応援したくなる。
しかし、蜂たちも自分の子孫を残すためには、簡単には諦められない。
いったんは散っても、またじわじわと近寄ってくる。
上の写真で、母虫の右足したに潜り込んだ蜂は、もしかしたら寄生に成功してしまったかもしれない。