私は、アカトンボとは、アカネ類の総称だと理解しているのだが、
人によっては、アキアカネだけを指す場合、あるいは、秋に成熟して赤くなるトンボのすべて(ウスバキトンボなども含む)を指す場合もあるようだ。
アキアカネ以外のアカネ類は、6月ごろ羽化したあと、成熟するまで林縁などで餌を捕って暮らしているので、未成熟の個体も夏の間目にすることがある。
それでも、水周りへ現れるのは、やはり秋になってからのようだ。
↓善福寺池に現れたマユタテアカネのオス。2010年9月22日。
比較的明るい天気の日で、2~3個体のマユタテアカネのオスがテリトリーをはっていた。
↓マユタテアカネの産卵。2010年9月29日。善福寺池。
アキアカネは、羽化後高度の高い地域に避暑に出かけて、涼しくなると里に下りて来て産卵する。
今年は、猛暑が続いたので、里に下りてくるのが遅いかとも思われたが、9月12日には、玉川上水縁で見られ、15日には、立野公園でたくさん群れていた。
↓アキアカネの産卵。2010年10月1日。玉川上水縁。
尾つながりの状態しか撮れなかったが、確実に産卵もしていた。
この日は、やはり明るく晴れた日で、数匹のアキアカネが生産緑地の杭の上に1匹ずつ止まっていた。
ただし、産卵したところは、道の水溜りなので、卵の運命は厳しいだろう。
アキアカネは、田んぼの水とか水溜りが好みのようだ。
他のアカネ類は、卵から孵って幼虫で越冬するのだが、アキアカネは、卵越冬らしい。
そういう生活史と、産卵する場所にも関係があるのだろうか。