ホシヒメホウジャクは、庭の花(ホトトギスやカクトラノオ)などに吸蜜に来るので、早くからその存在を知っていた。
公園でも、アベリア・サルビア・メドウセージなど、筒型の花にはよく来る。
年2化だそうだが、私は9月~10月に見かけることが多かった。
ホバリングしながら蜜を吸う姿は、なかなかうまく撮れない。
過去の写真で一番よく撮れたのは、ホトトギスに来たもので、前にもブログに載せた。
↓ホトトギスに来たホシホウジャク。2004年10月17日。庭。
未だこれを越える写真は撮れない。
この写真を見ると、後翅のオレンジの部分の様子や、尾端の白い線の入り方などがよくわかり、他のホウジャクと区別ができそうである。
ひどい写真ではあるが、その他、識別に役立ちそうな写真。
↓裏翅・顔・口吻の様子。2008年10月8日。立野公園のサルビアに。
そして、先日、立野公園のブッドレアにホウジャクが飛んで来たので、初めはホシホウジャクだと思ったのだが、大きさや翅の色合いがちょっと違うように思って、あわててカメラを構えた。
↓ブッドレアに来たホウジャク。2010年10月
これも動きが速すぎて、静止画像が撮れなかったが、ホシホウジャクとは翅のオレンジの入り方、腹の尾端に白い部分がない、など違いはなんとかわかる。
ホシヒメホウジャクだ。
ホシヒメホウジャクの幼虫はは、ホシホウジャクと同じくヘクソカズラを食草としているので、幼虫は偶然に何度か見たことがある。
↓ホシヒメホウジャクの幼虫。2008年9月14日。茶色型。玉川上水縁
↓緑色型の若令幼虫。2008年10月13日。武蔵野市の生産緑地のフェンス。
蛹は他のスズメガと違って、土に潜らず、食草の葉を綴った中にいる。幼虫越冬だそうだ。
ちなみにホシホウジャクの幼虫は、
↓緑型。2008年9月24日。善福寺公園。驚くとこういう姿勢になる。
↓茶色型。2008年9月16日。善福寺公園。頭を引っ込めている。
終令では、尾角の先が色違いになっている。
さて、ホウジャクたちは、エネルギッシュに吸蜜したあと、ときどきどこかにふっと姿を消す。
きっと葉陰で休息しているはずなのだが、それを見つけることができない。
あるいは羽化直後の姿など、静止している姿を見たいのだが、まだお目にかかれなかった。
そんなある日、こんな姿が目に留まった。
↓静止しているホウジャク。2010年10月11日。多摩森林科学園
羽化しているところかと勇んで観察したが、実は羽化失敗個体のようで、既に息絶えていた。
種類ははっきりしない。
ホウジャクの中で、まだ見たことがないのが、クロホウジャク。
ユズリハなどを食草とするらしい。探してみたい。
追記:
ヒメクロホウジャク
↓2008年10月4日。立野公園。
これは、初めオオスカシバと思い込んでいたもの。
よく見れば、翅は透き通ってしないし、胴体の色も違う。
ヒメクロホウジャクとわかった。
幼虫はアカネやヘクソカズラにつくようだが、未だ発見できない。