迎春。
大分投稿の間隔があいてしまいましたが、また少しずつアップしていきますので、
今年も宜しくお願いします。
昆虫記なのに、しょっぱなからクモの話。
昨年11月1日にジョロウグモの最初の産卵を確認した。
その後ときどきジョロウグモの様子をチェックしてきたが、産卵の時期の個体差はとても大きい。
12月半ばでも、まだ産卵していないメスがたくさんいた。
しかし、12月後半にはかなりのメスが産卵を終えたようで、卵嚢をあちこちで見かけるようになる。
観察場所はすべて井の頭公園
↓2010年12月24日に観察した卵嚢。
立派な卵嚢だが、カモフラージュは申し訳程度にしかされていない。
↓2010年12月26日に観察した卵嚢。
大きな枯れ葉でカモフラージュされている。
↓2011年1月5日に観察した卵嚢。
細かい樹皮でカモフラージュされていて、ちょっと見には気づかないほどだ。
こうしたカモフラージュは、たまたま傍にあるものを使うのだろうか。
カモフラージュする、しないは、どう決まるのだろうか。
産卵の過程を見る機会が未だないので、よくわからない。
その後の卵嚢
↓嚢が破られているもの。2010年12月26日。
中の赤っぽい卵の塊が見えている。鳥の仕業だろうか。
卵そのものは無事なようだが、卵嚢が敗れていても無事に育つのだろうか。
↓ヨコヅナサシガメの幼虫が越冬場所に利用?
2010年11月1日に確認した卵嚢。特にサシガメに襲われて形跡はない。
サシガメの方が先に羽化するはずだが、どうなるのだろうか。
ジョロウグモたちの最期
12月中旬には大きなお腹を抱えてまだ生きていたメス。
その後どうなったか調べてみると、
↓産卵した形跡もなく、力尽きたメス。
↓産卵を終えて力尽きたメス。
下にある白いものは卵嚢なのだろうか。ちょっとぺちゃんこな感じだが。
あまり寒くならないうちに産卵してしまえばいいと思うのだが、
いったいジョロウグモのメスはどんなきっかけで産卵し始めるのだろうか。
いろいろ疑問が残る。