ユウマダラエダシャクは、このブログでも何度も取り上げたごく普通のシャクガだ。
井の頭公園の一角にマサキが植栽として植えられていて、ほぼ毎年見られる。
今年もそろそろかなと思って行ってみると、どんぴしゃり。
↓マサキとユウマダラエダシャク 2014年5月13日 井の頭公園
ざっと数えてみると、30~40匹はいたと思う。
羽化中の個体もいた。
↓羽化中のユウマダラエダシャク 同日同場所
年によって、多い年と少ない年とがあるが、今年は多い年のようだ。
きっとこのマサキはかなり食害されるだろう。
何日かして様子を見に行くと、交尾中のペアが何組か見られた。
↓交尾ペア。2014年5月18日 同場所
ユウマダラエダシャクの卵は未見だったので、チャンスと思いあちこち探したが、なかなか見つからない。
ネットで調べてみても、不鮮明な写真が1~2枚ヒットするだけだった。
そして、何度かチェックして見つけたのがこれ。
↓ユウマダラエダシャクの卵と思われるもの 2014年5月24日 同場所
これがユウマダラエダシャクの卵かどうかは、状況証拠でしか判断できない。
ほんとうは孵化を確認すべきなのだが、家に持ち帰るほどの意欲はなかった。
ただし、その後も同じような卵や、すでに孵化した幼虫のそばに白い抜け殻のようなものがあり、ほぼ確実だと思う。
↓あちこちに見つかった卵の一部。2014年5月30日 同場所
↓孵化直後と思われる幼虫。2014年5月24日 同場所
ユウマダラエダシャクの終齢幼虫は、このようになるはずだ。
↓2010年6月8日 同場所
ユウマダラエダシャクについては、あとは蛹化をチェックすれば、だいたい全ステージを見たことになる。