井の頭公園で、こんな蛹を見つけた。
↓蛹 2014年5月16日
まわりに微かに糸がついているが、繭と呼べるような状態ではなく、蛹がほとんど露出している。
家に帰って調べてみると、キアシドクガの蛹らしい。
その後同様の蛹を何個体も見つけた。
↓キアシドクガの蛹。2014年5月25日 玉川上水縁
キアシドクガは、玉川上水の下流部で一度見ているが、井の頭公園内でこのようにたくさん見たことはなかった。
そして、次々と羽化が始まる。
↓羽化したキアシドクガ 2014年5月22日 玉川上水縁(公園区域)
↓羽化した個体の腹の部分が見える。2014年5月25日 玉川上水縁
調べてみると、幼虫の食草はミズキ類らしい。
蛹が2個体あった柵の上を見ると、確かにミズキが生えていた。
ちなみに幼虫はこんな様子
↓キアシドクガの幼虫 2010年5月10日 玉川上水縁のミズキにて。
キアシドクガは、ドクガの仲間ではあるが、実際には毒はないとされる。
しかも、成虫はモンシロチョウかと思わせるような真っ白な翅で、これが何頭か飛び回っていると、チョウのように見えるらしい。
名前がちょっと気の毒な蛾だ。
今年はキアシドクガの当たり年らしい。