今年の地元でのスズメガの出現は低調だった。
まず、ウンモンスズメに1頭も出会わなかった。(一度に15頭ものウンモンスズメに出会った年もあったのに。)
モモスズメ
5月31日
モモスズメは観察を始めて以来毎年必ず見てきたスズメガだ。食樹がバラ科で、たぶん桜の多い公園ならではのことだろう。
こちらは黄色型の幼虫
10月2日
しかし、個体数はとても少なかった。
シモフリスズメ
9月1日
シモフリスズメも地元では多い方のスズメガだった。食樹がネズミモチ・トウネズミモチなどで、公園内にはいっぱい生えているからだろう。しかし、今年は幼虫も成虫も見ていない。写真は他所のものだ。
サザナミスズメ
幼虫 7月30日
シモフリスズメと同じ食樹で、多い年には一日に数個体羽化しているのが見られるが、今年はこれも1回しか見ていない。
羽化中のサザナミスズメ 8月7日
セスジスズメ
幼虫 7月31日
セスジスズメの食草はヤブカラシ。公園内のヤブカラシは抜かれてしまうことが多いせいか、幼虫は住宅街で見ることが多い。写真のように蛹化場所を探して道路を横断したりしている。道路が舗装されているため、潜り込んで蛹になるための場所がなかなか見つからないのだろう。車に轢かれてしまうことも多い。
成虫 8月14日 公園内のトイレの窓ガラスに
この蛾も少なかった。
クチバスズメ
6月4日 住宅街の道路にて
これも車などに轢かれそうだったので、拾って住宅のフェンスに移した。
トビイロスズメ
幼虫 10月2日 フジの葉に
トビイロスズメの食草はマメ科で、以前はクズの葉などでよく見かけたが、フジにいるのを見たのは初めて。この成虫は、遠征先(掲載済み)で見ているが、地元では見ていない。
エビガラスズメ
9月30日 八王子市にて
幼虫は、地元の生産緑地のサツマイモの葉などによくついている。しかし、成虫はあまり目にしない。
幼虫 10月11日
オオスカシバとホシホウジャク
昼間活動して花に吸蜜に来るこの2種は、毎年必ず見られるスズメガで、今年も何度も目にした。
その他遠征先ではコスズメも見ている。(既掲載)
以前見られたキイロスズメも今年は見ていない。そして、クロメンガタスズメも2013年に幼虫を見て以来ここ何年か見られない。