ハッチョウトンボは、体長2cmほどの国内最小のトンボだ。そういうトンボがいるということはもちろん知っていたし、どんな色形のトンボなのかは、図鑑やネット上の画像で知っていた。しかし、近場のフィールドでは見られないので、まさか実物を見る機会が訪れると思っていなかった。
そんなとき、ヘムレンさんが見られる可能性がある場所に案内してくれることになった。1回目は、残念ながら見ることができなかったが、2回目別の場所でついにそれを目にすることができた。
オスのハッチョウトンボ
全身が真っ赤に見えるので、たまにネット上でショウジョウトンボをハッチョウトンボと間違えている人がいるらしいが、写真では大きさが分かりにくいので、間違えるのだろう。それで、直径1cmの1円玉を傍に置いて大きさを比較して見せる人もいるくらいだ。
よく見ると、複眼や胸の下の部分は黒い。
ハッチョウトンボのメス
こちらは独特の色模様なので、見間違えることはない。しかし、オスほど目立たないので、初めはなかなか見つけられなかった。
気温が上がると、ショウジョウトンボなどのように、腹の先を上にあげて止まる。しかし、それほど暑くなかったせいか、完全な逆立ち状態にはならなかった。
メスの逆立ち
オスの逆立ち(角度が悪い)
メスがハエのようなものを捕食している。ちょうど顔の部分に草の前ボケがかかってしまった。
最後に交尾
これも真下の位置だったので、角度が悪い。オスとメスが絡んだように思ったら、この位置に止まり、角度を変えて撮る暇もなく交尾を解いてしまった。メスは交尾後単独で打水産卵するそうだが、それは見られなかった。
この場所にはハッチョウトンボがかなりの数がいた。ちょうど発生のピークだったのかもしれない。
まさかハッチョウトンボを撮る機会があるとは思っていなかったので、ヘムレンさんに感謝感激です。