ミヤマモンキチョウは、標高1700m以上の高山でしか見られない準絶滅危惧種だ。昨年ヘムレンさんとみき♂さんが誘ってくださったときは予定が合わず行かれなかったので、今年は出かけることにした。
その場所にはすでに何人かの方が見に来ていて、出ているようだ。
ミヤマモンキチョウのオス
しかし、初めはオスはメスを探して茂みの上を飛び回ってばかりでなかなか写真には撮れなかった。しばらく待つと、やっと吸蜜タイムになってきて、上のような写真を撮ることができたわけだ。
この花はネバリノギランという花で、ミヤマモンキチョウがとても好む花のようだ。蕾に見えるが、これでも咲いている状態らしい。
ミヤマモンキチョウのメス
止まっているときは上翅の白さで、飛んでいるときは表翅の白さでメスとわかる。
ミヤマモンキチョウの食草はクロマメノキ(ツツジ科:写真の左)で、メスは産卵のため止まることがある。そんなとき、なんとモンキチョウのオスがアタックに来る。
最近モンキチョウが増えてきて、ミヤマモンキチョウの交尾の邪魔になったり、交雑の心配もあるという。
家に帰って写真をチェックしているとき、クロマメノキに卵らしきものがぼんやり写っているのを発見。もっとはっきり撮れればよかった。
メスはハクサンフウロでも吸蜜していたが、手前の草がかぶってしまったのでちょっと残念。
ピークは1週間ほど前だったらしく、ピンクの縁取りが少し擦れた個体が多かった。でも、準絶滅危惧種のミヤマモンキチョウを初見することができてうれしかった。
ヘムレンさん、お世話様でした。