スジボソヤマキチョウは、2013年に入笠湿原で初めて見た。こういうチョウがいることは図鑑などを見て知っていたので、それを初めて見ることができてうれしかった。その後は高原へ行く機会もなく、ずっと見られなかったが、ヘムレンさん・みき♂さんに誘われて山梨県や長野県の高原へ行くチャンスができ、昨年・今年とまた見ることができた。
今年また、9月上旬に入笠湿原へ行った。スジボソヤマキチョウがいつになくたくさん見られた。
スジボソヤマキチョウは、アザミの仲間やタムラソウに来ることが多いが、マツムシソウにも来ていた。数頭が乱舞しているような場面もあった。
写真の整理もしないまま日時が過ぎてしまったが、みき♂さんから、入笠湿原で撮ったスジボソヤマキチョウの中に、ヤマキチョウがいたという連絡があった。あわてて未整理のスジボソヤマキチョウ・ファイルを調べる。チェックすべきは、翅裏の黒い斑紋の並び方らしい。
ヤマキチョウ
これだった。黒い点と縁の点が一直線にならないのがヤマキチョウだという。
ヤマキチョウは絶滅危惧Ⅱ類で、もちろん初見だった。
それから、2013年に撮ったスジボソヤマキチョウの写真もチェックしてみた。すると、点が一直線にならない個体がやはりあった。
遠かったので、はっきりしないが、これもヤマキチョウだったのか。
スジボソヤマキチョウだけでもめったに見られないのに、中に絶滅危惧種のヤマキチョウが混ざっていたというのは、うれしい驚きである。