私が今年初めてクロスジフユエダシャクを目にしたのは11月21日だった。
その日は、目にしたのは1頭だけだったし、すぐに見失って写真は撮れなかった。(写真は11月29日のもの)
翌日の22日。今日は絶対写真に撮るという決意で、例年よく目にするポイントへ出かけた。
しばらくすると、2頭のオスが飛び始める。いかにもメスを探している風な様子なので、見失わないように目で追った。
時々翅をばたつかせながら枯葉の下に入り込むのは、いかにもメスを見つけたかのよう。
そして、ついに2頭のオスが同じ場所に入り込む。
やがてこんな具合に。
枯葉の陰でよく見えないが、1頭のオスがすでにメスとつながっているところへ、もう1頭が割り込もうとしているようだ。
やがて、割り込みに失敗して、1頭は離れていく。
その時、あたりにはブローワーで落ち葉を吹き飛ばしている業者の人が来ていた。いよいよ交尾中のペアがついている枯葉も吹き飛ばされそうになったので、枯葉ごと避難させる。ついでにパチリ。
昨年もこのあたりで交尾するところを見たので、ここは大事なポイントなのだ。枯葉の中でも、昆虫たちのこんな営みが行われているのだから、むやみに掃き清めたり、ゴミにしたりしないでほしいものだ。
11月29日は、10月の陽気と言われる暖かさで、地元三鷹市の公園のあちこちで、クロスジフユエダシャクが乱舞するように飛び回っているのが見られた。
いよいよフユシャクの季節の始まりだ。蛾の仲間が極端に減ってきている状況だが、この冬はどんな種類のフユシャクに出会えるだろうか。