もうすでに春なのかもしれないが、カメムシたちの春は、若葉が伸び始めるころなので、もう少し先になるのだろう。この冬たまたま見かけたカメムシたちを取り上げてみる。
地元のカメムシたちは、成虫越冬が多い。普通は、落ち葉の中とか、建物の隙間などで越冬している。
落ち葉をめくってみたら見つかったエサキモンキツノカメムシ(1月)
建物の隙間にいたキマダラカメムシ(3月)
しかし、なんらかの事情で真冬なのに擬木柵などを歩き回っているカメムシも目にする。(そのような状態の方が目につきやすい)
擬木柵をうろつきまわるヒメハサミツノカメムシ(1月)。色が赤っぽく変色している。
クモヘリカメムシ(1月)
ツヤアオカメムシ(1月)
ナカボシカメムシ(3月)
幼虫越冬しているのは、ヨコヅナサシガメやヤニサシガメだ。これらの幼虫たちは、暖かい日には動き回って狩りもするようだ。
ヤニサシガメの幼虫(3月)
そして、クヌギカメムシの仲間は、卵で越冬し、冬の間に孵化する。
孵化し始めたクヌギカメムシの仲間(2月5日)。卵についていたゼリー状物質から抜け出てくる。
ゼリー状物質を吸う幼虫たち(2月9日)
2令に脱皮し始めた幼虫たち。(2月18日)
葉が伸び始めるまで、ゼリー状物質を吸いながら3令までここで過ごすはず。(写真は3月1日の状態)
今年は、今までのところアカスジキンカメムシの幼虫に出会わなかった。