ムラサキツバメの場合
11月初めに例年越冬する場所に姿を現したムラサキツバメ
ムラサキツバメも例年越冬の様子が観察されるシジミチョウだが、なぜか越冬時以外の時期にはあまり見られない。公園内にいるのか、それとも越冬時に他所から移動してくるのか、いまだに謎が多い。
集まり始めたムラサキツバメ(11月26日)
今年はこのアオキの葉の上で越冬するようだ。お仲間が発見して教えてくれた。
その後ムラサキツバメはどんどん集まり始める。
いったい公園内のどこにこんなにいたのだろうか。
ある日単独で葉の上で休んでいるムラサキツバメが発見された。
しかし、次に日にはもういない。このムラサキツバメも、たくさん集まっている仲間と合流したのではないかと考えられる。
12月末には11頭を数えた。
そして、そのムラサキツバメたちは無事に新年を迎える。(写真は1月1日のムラサキツバメたち)
ムラサキツバメは越冬中も一日中葉の上にいるわけではなく、午前中いったん飛び立って活動することが多い。そして不思議と同じ場所に帰ってくる。視覚によるのか、臭覚によるのか、位置を記憶しているのか、なんとも不思議だ。
しかし、3日に見に行くと、葉の上には5頭しかいなかった。
飛び立って帰ってこなかったのか。事故にあったのか、襲われたのか、何かの理由で越冬場所をかえたのか、理由はわからない。
ムラサキツバメの場合、毎年越冬状態は観察できても、春まで無事にその場所に残っているのを確認できていない。今年こそは、せめて5頭が無事に春を迎えてほしいものだ。
ムラサキシジミの場合
ムラサキシジミが越冬場所に姿を現し始めたのはやはり11月上旬。しかし、例年観察している場所ではなかなか越冬場所が見つけられなかった。
これもお仲間が他所で葉の中にいるムラサキシジミを見つけられたが、私が理解している越冬の様子とは違う。
案の定、次の日には見当たらなかった。単に夜を過ごす場所だったのかもしれない。
12月も半ばを過ぎたころ、ムラサキシジミが飛んでいるのを目で追っていると、やがてツバキの中に入って姿を消した。きっとそのあたりを越冬場所に選んだに違いないと思って探すと、いた。
枯葉の上に2頭いる。ムラサキツバメは枯葉の上で越冬することが多いのだ。
さらにしばらくすると、枯葉の上のムラサキシジミは3頭になった。
そして、新年を迎えた。ムラサキシジミはというと、3頭が2頭に減り、さらに今は1頭しかいない。でも、暖かい日には飛び回っているムラサキシジミも見かけるので、どこかで元気に過ごしていると思いたい。公園の他所で1月5日に見かけたムラサキシジミ。