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公園昆虫記

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タテハチョウのびっくり事例 その2 ゴマダラチョウの場合

ここ何年かゴマダラチョウは地元の公園では絶滅危惧種だった。1年間に一度も姿を目にしない年もあったくらいだ。
しかし2~3年前から少しずつまた復活してきた兆しがある。
今年は特に、すでに数回目にしている。

そんなある日のこと
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目の前に1頭のゴマダラチョウが飛んできた。クワ(ヤマグワ)の枝にお腹をつけながら移動している。
「それは違うよ。」と心の中で叫んだ。
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しばらくして、エノキに飛んできたので、「そうそう、それ。」と呼びかける。

その場所はこんなところ
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実生のエノキとクワの若木が隣り合っている。

ゴマダラチョウはその後またクワへ移って、なんと産卵し始めた。
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▲クワの葉に産卵するゴマダラチョウ
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▲クワの葉に産み付けられた卵

ゴマダラチョウは、再びエノキに戻って、こちらでも産卵した。
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▲エノキの葉に産卵するゴマダラチョウ
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▲エノキの葉に産み付けられた卵

エノキとクワが隣り合っているので間違えたのだろうか。
こうした間違いからもし幼虫が違う食草を食べて成長できたら、食草転換が起こるらしいが、今回はどうだろうか。

幼虫が孵るのを心待ちにしていたのだが、エノキの卵はすでに空になっているが、幼虫の姿は見当たらず、クワの卵は孵る気配がない。
葉の周りにはたくさんの天敵がいるので、食べられたか寄生されたのか。
その後の展開が見られなくて残念だった。


by 2008oharu | 2020-09-02 10:29 | | Comments(0)