玉川上水沿いで、こちら岸にはムラサキハナナ、対岸にはヤマブキが咲いている場所があり、
シロチョウがたくさん飛び回っていた。
よく見ると、全部スジグロシロチョウだった。
スジグロシロチョウは、ムラサキハナナの蜜も、ヤマブキの蜜も吸うようだ。
スジグロシロチョウとモンシロチョウは遠目には区別がつきにくいが、
はっきり識別できたものとしての初見は、
2004年3月29日、2006年4月9日、2007年4月5日、そして今年は3月8日だった。
一昔前は、東京の街中ではモンシロチョウがほとんど見られず、
モンシロチョウと思っているのは、ほとんどスジグロシロチョウだと言われていた。
モンシロチョウが好むキャベツ畑がなくなったことと、
モンシロチョウの生息環境である畑や草原のような明るい開けた場所が稀になったかららしい。
一方で、スジグロシロチョウは、少し暗めの林などに生息するので、
空き地の減った都会でも生き残ったと。
しかし、近年観察していると、モンシロチョウとスジグロシロチョウの割合は、
半々ぐらいに感じられるがどうだろうか。
生産緑地などでキャベツが作られたり、キャベツ以外のアブラナ系野菜が栽培され、
生息場所が復活してきたからだろうか。
スジグロシロチョウは、アブラナ科の雑草を食草にしている。
庭にダイコンの花が咲いた年、スジグロシロチョウが毎日数頭群れていたことがあり、
ダイコンはとりわけ好まれるようだ。
井の頭公園 4月4日 メス。
玉川上水沿い 4月9日 交尾中