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公園昆虫記

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うれしい誤算

前の記事で、飼育中のゴマダラチョウが行方不明になり、
鳥に食べられたのだろうと推測していたが、
なんと無事に蛹化していたのを発見した。

見失ったとき、蛹になるために移動したのではないかと
エノキを植えた植木鉢を中心に、あちこちを点検したのだが、
その時は見つからなかった。
それが、昨日の朝、ふと植木鉢を見たら、緑色の蛹がついているではないか!
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今度こそ鳥などに襲われないようにと、あわてて植木鉢ごと部屋の中に取り込み、
出かけた。
夜帰ってみると、なんだか蛹が透けてきたように思い、
羽化が間近いのではないかと期待。
でも、なんと今朝起きたら、もう完全に羽化してしまっていた。
せっかく羽化の瞬間を見るチャンスだったのに、朝寝坊でチャンスを逃した。
でも、長い冬を乗り切り、無事に成虫に羽化できて、とてもうれしい。

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ほんとは、幼虫を見つけた場所(井の頭三角公園)でリリースすべきなのだろうが、
庭でリリースする。
少し羽化が早いような気がするが、仲間に出会って、子孫を残せるといい。
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この飼育観察でわかったこと。
○3月25日に休眠状態から目覚め、動き始めて、エノキに登る。
○少し緑色になってくる。エノキの葉を少し食べる。
○数日して、動かなくなり、ちょっと心配したが、脱皮するためだった。
○脱皮した幼虫は体に赤い筋が入っていて、エノキの新芽に似ている。
○幼虫の赤い色は、日が経つにつれて薄くなり、最後は緑一色になる。
○蛹になるときは、エノキを離れることもあるようだ。
 結局越冬幼虫は4齢であったことがわかる。また終齢期間は12日ぐらい。
○蛹の期間は2週間+。
○エノキは水揚げが大変悪いので、葉を切って与えて育てることはできない。
by 2008oharu | 2008-05-01 21:31 | | Comments(0)