小鳥の森で、羽化中のオオミズアオを発見。
遠くからでも、木の幹に何か白い大きなものが貼り付いているように見える。
↓オオミズアオ 2008年8月20日。井の頭小鳥の森にて。
まだ翅が伸びきっていないし、上翅と下翅の間に、何か黒い液がついていて、
翅が伸びるのを邪魔しているように見える。
蛹の殻から出るとき排出した体液だろうか。
一回りしてから、また様子をみようと一旦離れた。
小鳥の森であちこち観察した後、もう一度行ってみると、なんと姿がない!
飛び立ったのか。でも、飛ぶのは翅が伸びきってかなり経ってからのはず。
鳥などに捕食された?
人間に獲られた?
辺りの様子からも確かめようがなかった。
オオミズアオは月の女神と呼ばれるぐらい大きくてきれいなインパクトのある蛾だ。
↓初めて撮ったオオミズアオ。2005年6月12日。井の頭御殿山にて。
↓オオミズアオの顔。目つきが鋭い。櫛状の触覚はオスの特徴。
ただし、口は退化している。何も食べずに交尾して命を終えるそうだ。
2007年5月10日。玉川上水縁にて。
しかし、初夏の羽化個体はアオバズクなどの猛禽類に餌にもなってしまうようだ。
胴体のない翅が落ちているのをよく見かける。
初夏と秋の年2回羽化する(2化性)らしい。
私はたいがい初夏の羽化に出会うことが多いのだが、今年は出会えなかった。
そのかわり、かわいい弱令幼虫に出会った。
↓オオミズアオの弱令幼虫。2008年6月21日。玉川上水縁にて。
この幼虫が大きくなって蛹になり、今頃羽化してくるのだろう。
↓大きな幼虫はなかなかインパクトがある。2005年10月22日。玉川上水縁。
触ってみたい気がするが、たまに毛にかぶれることもあるらしいのでやめておいた。