ウラナミシジミは東京では主に秋に見られる蝶なので、そろそろ見られるのではないかと思っていたが、今年の初見は少し遅れた。
↓ウラナミシジミ。2008年10月4日。練馬区立野公園のハギに。
ウラナミシジミは暖かい地方で越冬する蝶で、東京では繁殖はしていないそうだ。
ただし、旅をする性質があり、南の地方で生まれた蝶が、繁殖を繰り返しながら北上し、
南北海道地方まで行くという。
行った先が冬に霜が降りるような寒い地方だと、越冬できずに死んでしまう。
アサギマダラのように南下してくることはないそうだ。
関東地方では南で生まれた蝶がたどり着くのが夏から秋らしい。
アサギマダラと比べると、飛んでくる月日も長くかかっているように思える。
そのうち地球温暖化によって、関東地方でも繁殖が見られるようになるのだろうか。
↓ウラナミシジミの表翅。これはメス。オスはもっと全面がブルー。
翅を開いて表翅を見せて止まっている写真をチェックすると、どれもメスのようなので、
オスのブルーがどのくらい広がっているのかまだ見たことがない。
↓ウラナミシジミの交尾。2005年9月23日。神代植物園水生植物園。
ウラナミシジミの幼虫の食草はマメ科。日当たりのよい開けた場所を好むようだ。