1年間ヨコヅナサシガメの生長を観察してきたシデの木で、再びヨコヅナサシガメが産卵していた!
もしかしてと予想はしていたが、その通りになって、やはりびっくり。
↓産卵するヨクヅナサシガメ。2009年5月22日。井の頭
この卵塊から、また幼虫たちの生活がここで展開されるのだろうか。
1年間の観察からわかったことと推測。
●ヨコヅナサシガメの幼虫は、生まれた場所で脱皮を繰り返し、成虫になるまで兄弟たちと集団で暮らす。
●餌は産卵された木を上下して探し、遠くへは行かない。
●寒くなると兄弟が体を寄せ合ってじっと過ごす。(越冬)
●羽化が始まり、次々と成虫になるが、最後の幼虫が羽化し終わるまで、だいたいの成虫がその場を離れない。(飛び立つのは兄弟一緒?)
ここからが推測だが、
●飛び立ったオスは、姉妹以外のメスと出会い交尾する(目指す)。
●飛び立ったメスは、兄弟以外のオスと出会い交尾した後、自分の生まれた場所に戻って産卵する。
(別のメスがここで偶然に産卵するということが2度も起るだろうか。)
しかし、もどってくるメスは1匹だけなのだろうか。
うまく生き残って首尾よく交尾し、戻れる確率は低いということなのだろうか。
その辺はもう少しいろいろな例を観察しないとわからない。
追記:
翌日産卵場所へ行ってみる。
メスの姿はなく、卵塊だけが残っている。
メスは卵塊を守ることはないようだ。
別の場所でも産卵するのか、それとも死んでしまうのだろうか。
↓ヨコヅナサシガメの卵塊。2009年5月23日。井の頭