5月19日。善福寺にて。ウツギの花が旬。
観察していると、10mm~13mmぐらいの小さな同じ種類の蜂がたくさん放花している。
後脚には花粉球が大きくできている。
家に帰って検索してみると、その名も「ウツギノヒメハナバチ」だった。
↓ウツギノヒメハナバチ。2009年5月19日。善福寺公園。
調べてみて、さらに驚いたことは、
ウツギノヒメハナバチは、地中営巣型の蜂で、ウツギの花が咲く頃一斉に成虫に羽化し、土の中から飛び出して、ウツギの花粉と蜜を求めて乱舞するのだという。
メスは、地面の巣穴に潜り込んで幼虫用のベッドと花粉団子を作り、その中に卵を産むのだそうだ。
兵庫県の楽音寺というところには、ヒメハナ公園という群生地があり、毎年ウツギの花が咲く頃には大量のウツギノヒメハナバチが穴から飛び出して乱舞する様子が観られるという。
それにしても、ウツギノヒメハナバチが、ウツギの開花時期をどのように知るのだろうか。
ウツギの開花条件とウツギノヒメハナバチの羽化条件がぴったりリンクするように進化してきたということなのだろうか。
もう一度ウツギの花の咲いている場所へ行って、辺りをチェックしてみたが、蜂が羽化して出てきた穴や、巣穴のようなものは、見つけられなかった。
ところで、ウツギの花には、もちろん、別の昆虫も来ている。
↓ツマグロヒョウモンのオス。2009年5月20日。
こちらは、花粉に触れずに蜜を吸っているようなので、花粉運搬者にはなりそうもない。
↓ホソヒラタアブ。2009年5月20日。
こちらは、どうにか花粉を運んでくれそうなサイズだ。