ムラサキツバメの場合

11月初めに例年越冬する場所に姿を現したムラサキツバメ
d0146854_11064593.jpg
ムラサキツバメも例年越冬の様子が観察されるシジミチョウだが、なぜか越冬時以外の時期にはあまり見られない。公園内にいるのか、それとも越冬時に他所から移動してくるのか、いまだに謎が多い。

集まり始めたムラサキツバメ(11月26日)
d0146854_11092169.jpg
今年はこのアオキの葉の上で越冬するようだ。お仲間が発見して教えてくれた。
その後ムラサキツバメはどんどん集まり始める。
d0146854_11143076.jpg
いったい公園内のどこにこんなにいたのだろうか。

ある日単独で葉の上で休んでいるムラサキツバメが発見された。
d0146854_11160386.jpg
しかし、次に日にはもういない。このムラサキツバメも、たくさん集まっている仲間と合流したのではないかと考えられる。
12月末には11頭を数えた。

そして、そのムラサキツバメたちは無事に新年を迎える。(写真は1月1日のムラサキツバメたち)
d0146854_11185391.jpg
ムラサキツバメは越冬中も一日中葉の上にいるわけではなく、午前中いったん飛び立って活動することが多い。そして不思議と同じ場所に帰ってくる。視覚によるのか、臭覚によるのか、位置を記憶しているのか、なんとも不思議だ。

しかし、3日に見に行くと、葉の上には5頭しかいなかった。
d0146854_11223499.jpg
飛び立って帰ってこなかったのか。事故にあったのか、襲われたのか、何かの理由で越冬場所をかえたのか、理由はわからない。

ムラサキツバメの場合、毎年越冬状態は観察できても、春まで無事にその場所に残っているのを確認できていない。今年こそは、せめて5頭が無事に春を迎えてほしいものだ。

ムラサキシジミの場合
d0146854_11263372.jpg
ムラサキシジミが越冬場所に姿を現し始めたのはやはり11月上旬。しかし、例年観察している場所ではなかなか越冬場所が見つけられなかった。
これもお仲間が他所で葉の中にいるムラサキシジミを見つけられたが、私が理解している越冬の様子とは違う。
d0146854_11281383.jpg
案の定、次の日には見当たらなかった。単に夜を過ごす場所だったのかもしれない。
12月も半ばを過ぎたころ、ムラサキシジミが飛んでいるのを目で追っていると、やがてツバキの中に入って姿を消した。きっとそのあたりを越冬場所に選んだに違いないと思って探すと、いた。
d0146854_11405222.jpg
枯葉の上に2頭いる。ムラサキツバメは枯葉の上で越冬することが多いのだ。

さらにしばらくすると、枯葉の上のムラサキシジミは3頭になった。
d0146854_11443241.jpg
そして、新年を迎えた。ムラサキシジミはというと、3頭が2頭に減り、さらに今は1頭しかいない。
d0146854_11455315.jpg
でも、暖かい日には飛び回っているムラサキシジミも見かけるので、どこかで元気に過ごしていると思いたい。
d0146854_11470066.jpg
公園の他所で1月5日に見かけたムラサキシジミ。

[PR]
# by 2008oharu | 2019-01-10 11:48 | | Comments(1)

新年を迎えた越冬蝶たち

d0146854_21573359.jpg
例年晩秋は忙しい。ミノウスバ・ウスタビガを確認したら、次は冬尺、そして越冬蝶たちの越冬場所も確認したい。
越冬蝶たち(ウラギンシジミ・ムラサキツバメ・ムラサキシジミ)は、毎年だいたい同じところで越冬するので、その時期になると、蝶たちの動きをチェックする。

ウラギンシジミの場合
11月に入ると、日当たりのよい南に面した常緑樹のあたりを飛び回るようになる。いかにも越冬に適した場所を探しているように見える。その姿を目で追って、止まって動かなくなれば、越冬場所になる可能性が強い。

d0146854_00024401.jpg
飛び回るウラギンシジミの♂(11月3日)

しかし、今年はいつもの場所でなかなか越冬場所が決まらなかった。そのうち、お仲間がいつもと違う場所で越冬態勢に入ったウラギンシジミを発見。

12月1日のウラギンシジミ
d0146854_22062694.jpg
d0146854_22063851.jpg
d0146854_22070106.jpg
同じつばきに3頭いる。しかし、写真の最後の1頭はその後見に行くたびに場所が変わり、ついに姿を消した。
d0146854_22092411.jpg
12月2日は並んで止まっていた。

そして、新年を迎えた今、2頭は無事に同じ場所にいる。
d0146854_22112121.jpg
d0146854_22112680.jpg

結局いつもの場所でも次々と5頭見つかったが、年を越す前にいなくなっていまったものもあり、無事に同じ場所で新年を迎えたのは2頭のみ。(私が確認した範囲では。)
d0146854_22142713.jpg
d0146854_22142021.jpg
この2頭は今も健在。

そのほかにも全く違う場所で最近みき♂さんが見つけた個体もいる。園内をくまなく見ているわけではないので、きっと無事に年を越した個体はほかにもいると思う。3月中旬ぐらいまで、もうひと頑張りしてほしいところだ。

つづく



[PR]
# by 2008oharu | 2019-01-08 22:22 | | Comments(0)
クロスジフユエダシャクの出現が終わった後に出てきたフユシャクたち

クロオビフユナミシャク
d0146854_21470149.jpg
クロオビフユナミシャクは今季、クロスジフユエダシャクがまだ飛んでいる12月上旬から見られるようになった。こちらは夜行性なので、昼間は擬木柵や建物の壁に張り付いている。
d0146854_21473774.jpg
メスも擬木柵や木柵にいることが多い。
d0146854_21471896.jpg
d0146854_21471116.jpg
フユシャクの中ではメスの翅がかなり大きいが、全体的にとても地味である。
やはり木柵や擬木柵にいるメスは産卵場所を見つけるのに苦労しそうだし、危険も多い。
d0146854_21472767.jpg
たぶん、それと知らずに人間につぶされてしまったと思われるメス。卵がお腹からはみ出している。

イチモジフユナミシャク
d0146854_21542072.jpg
12月下旬になって見られるようになった。オスは建物の中にいることが多い。
d0146854_21543560.jpg
d0146854_21543921.jpg
薄い緑色をしたメス。メスは擬木柵などで見つかることが多い。
緑色がもっと薄い黒化した個体もいるようだが、今年見た3個体はみなきれいな色だった。オスの地味な翅の色と比べて、メスがきれいなのが不思議。

チャバネフユエダシャク
d0146854_22002495.jpg
今年のチャバネフユエダシャクの出現はちょっと遅め。メスは12月25日に初見。
d0146854_22002894.jpg
今日もう1頭見られた。チャバネフユエダシャクはなんといってもこのメスの色模様が特異。なんでこんな色模様をしているのだろうか。擬木柵にいると目立ちすぎるが、自然の木の幹などでは目立たないのだろうか。
今年はオスも出現が遅く、しかも数が少ないようだが、これからかもしれない。
d0146854_22003340.jpg
他に、ウスバフユシャクのオス(12月20日にもう出現した)やシロオビフユシャクのオス(12月28日)も出てきたが、雌雄が揃ってから取り上げることにする。



[PR]
# by 2008oharu | 2018-12-28 22:07 | | Comments(0)
今季クロスジフユエダシャクを見始めたのは11月中旬。12月中旬の今は、終盤になりつつある。
今季も、なんとか♂が♀を見つけて交尾するシーンを目にすることができた。

オスが枯葉に止まって翅をばたつかせ、枯葉の中に入り込む。
d0146854_21542878.jpg
交尾が成立すると、メスがつながったままのオスを引っ張るようにして移動。
d0146854_21543313.jpg
丸まった葉まで移動して、そこでで交尾し続ける。
d0146854_21543805.jpg
クロスジフユエダシャクは、昼行性のフユシャクなので、昼間メスを探して飛び回るオスを容易に目にすることができるし、根気よくオスを追っていれば、このような場面に出会うこともできる。(ただし、1年に一度ぐらいだが。)

2016年には、メスがササの枝にいる状態のところへオスが飛んできて交尾した。
https://parkinsect.exblog.jp/23704856/

2017年には、枯葉の中にいるメスをめぐって2頭のオスがアタックする場面も見られた。
https://parkinsect.exblog.jp/26191041/

しかし、交尾後のメスがどのように産卵するかは、まだ見たことがない。
よく木柵や擬木柵にメスだけが単独でいることがある。

d0146854_22044290.jpg

辺りにはオスがひらひらとたくさん飛んでいるが、既に交尾済みなのか、メスはコーリングしないし、オスも寄ってこない。
この柵をうろつくメスは、いったいどこで産卵するのだろうか。産卵木までいずれは移動するのだろうか。

ある日、木柵の上で元気に動き回るメスを、そっと近くのクヌギの大木へ移動させてみた。
d0146854_22055090.jpg
木柵上で動き回るメス
d0146854_22055522.jpg
クヌギへ移動させる
d0146854_22060217.jpg
あっというまにメスは幹を上り始めた。
d0146854_22061160.jpg
d0146854_22061664.jpg
4~5mぐらいのところまで上ったところで、見失う。
もう少し低い位置の樹皮の割れ目辺りで産卵するのではないかと期待していたのだが、残念ながら高すぎた。
しかし、きっとこれが本来の産卵行動なのだろう。木柵や擬木柵は、産卵場所をさがすメスを惑わしているのかもしれない。

ところでオスは夜行性の蛾のように建物の壁などにはりついて止まっていることもある。
d0146854_22141573.jpg
単に休んでいるだけなのか、夜間はまったく動かずこのように止まっているだけなのか、それとも夜でも繁殖行動をとることがあるのか。
一度だけ退化していると言われる口吻を伸ばしているのも見かけたことがあるが、名残の行動なのか、いろいろ疑問は尽きない。






[PR]
# by 2008oharu | 2018-12-12 22:20 | | Comments(0)

11月の蛾から 2018

既にクロスジフユエダシャクも飛ぶようになったが、それはフユシャク特集で扱うことにする。
また、ミノウスバとウスタビガは単独で取り上げたので、それ以外の11月の蛾をピックアップ。

ニトベエダシャク(シャクガ科)
d0146854_20572290.jpg
晩秋を象徴するようなガ。11月12日今季初見。そのあとあちこちで一斉に見られるようになったが、それでも往年のようにニトベエダシャクだらけというような状況にはならなかった。
年1化で、卵越冬。春には白っぽい幼虫がたくさん出てくるはず。

アケビコノハ(ヤガ科)
d0146854_20571689.jpg
11月14日。プチ遠征先で見られたものだが、少なくとも見に行った日にはいつもこの場所にいた。越冬場所にしては簡単すぎる気がするが。この蛾も地元ではめっきり減ってしまった。

フトジマナミシャク(シャクガ科)
d0146854_20574377.jpg
11月10日。

ミドリハガタヨトウ(ヤガ科)
d0146854_20575866.jpg
11月10日。この日3頭見た。

キマエキリガ(ヤガ科)
d0146854_20574806.jpg
同じく11月10日。

スギナミスギタニモンキリガ(ヤガ科)
d0146854_20575232.jpg
11月24日。3日間ぐらい同じ場所にいたので、そこで越冬かと思ったが、今日はいなくなっていた。

ノコメトガリキリガ(ヤガ科)
d0146854_20575592.jpg
11月26日。

キバラモクメキリガ(ヤガ科)
d0146854_20580242.jpg
11月20日。

コブドウトリバ(トリバガ科)
d0146854_20581173.jpg
11月20日。ヤツデの葉の裏にいた。ブドウトリバより小さい。

フサヤガあるいはコフサヤガ(ヤガ科)
d0146854_20581504.jpg
11月27日。下翅を見ないと識別はできないそうだ。

チャエダシャク(シャクガ科)
d0146854_20580717.jpg
11月21日。ニトベエダシャクを見なくなった頃、今度はチャエダシャクがあちこちで見られるようになる。

その他、ウスキツバメエダシャクやホシホウジャクもまだ見られた。


[PR]
# by 2008oharu | 2018-11-30 21:24 | | Comments(0)

近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31