人気ブログランキング |

カテゴリ:蛾( 182 )

早春の蛾たちから 2019

地元産の早春の蛾たちから

オカモトトゲエダシャク(3月6日)
d0146854_07341625.jpg
d0146854_07341747.jpg
d0146854_07341754.jpg
地元でオカモトトゲエダシャクの成虫を見たのは久しぶりだ(3年ぶり)。いや、毎年のように目にしていた幼虫さえ、最近はほとんど目にしない。年に1度早春に成虫になる蛾だし、なかなか特異な形、きれいな色をしているので、見られるとうれしい。あるネット上のサイトでは、メスはなかなか見られないとあるが、私が今までみたものはメスが多いような気がする。
このような形なので、全体にピントを合わせるためには深度合成が必要なのだが、敢えて試みていないので、どうしても一部ピントがぼけてしまうが、それも自然ということで。

トビモンオオエダシャク(3月11日)
d0146854_07464690.jpg
柵の上に木の棒が置いてあるので見たら、トビモンオオエダシャクがいた。お仲間が見つけたようだ。トビモンオオエダシャクの幼虫はほぼ毎年見ているが、成虫はなかなか見つけられない。私がチェックしているような目立つ場所にはあまりいないからなのかもしれない。この地元の公園で目にしたのは実に5年ぶりだった。(他所では昨年も見ているが。)これも早春限定の成虫なので、見られてうれしい。

アトジロエダシャク(3月6日)
d0146854_07465971.jpg
交尾(3月10日)
d0146854_07465991.jpg
アトジロエダシャクは逆に、毎年目にしない年はないほどの普通種だが、やはり春限定なので、これを見ると「春が来た」と感じる。

その他
カバキリガ(3月15日)
d0146854_09095631.jpg
地味だがこれも早春の蛾

ブナキリガ
d0146854_07470081.jpg
同じ場所にいて、初め同じカバキリガかと思ったが、よく見たらブナキリガのようだ。


正真正銘のスプリングエフェメラル「イボタガ」に出会いたいが、地元にはいないし、ここへいけば見られるという場所も把握していないので、可能性は薄い。



by 2008oharu | 2019-03-23 09:18 | | Comments(0)

2月の蛾から 2019

ヒロバフユエダシャク

d0146854_20551440.jpg
ヒロバフユエダシャク(オス)を最初に見たのは実は1月末だったが、それは奔りだったようなので、2月の蛾ということにしておく。

ヒロバフユエダシャクのメス
d0146854_20551421.jpg
メスはかなり遅くまで見られた。

そして、ヒロバフユエダシャクの交尾(初見)
d0146854_20551428.jpg
フユシャクの多くは夜行性なので、昼間に観察している私は、めったに交尾を見ることができない。それでも夜に交尾したペアが午前中までつながっている場合もある。この日はとても寒い日だったからか、午後から見に行ったのに、まだ交尾態勢のままだった。(他のフユシャクたちも交尾中のものが多かったので、寒いと交尾態勢のまま動けないのかもしれない。)

シモフリトゲエダシャク(オス)
d0146854_20555141.jpg
2月9日観察。シモフリトゲエダシャクはこのオス1頭しか見られなかった。
そして、地元の公園のフユシャクはどうやら今季はこれでお終いのようだった。

キノカワガ
d0146854_20552637.jpg
成虫越冬のヤガ。樹木の幹に止まっていると見事なカモフラージュになるが、建物の壁では効果なし。

ブドウトリバ
d0146854_20552617.jpg
これも成虫越冬。

ホソバトガリエダシャク
d0146854_20552611.jpg
2月26日。これは春の蛾なので、ふつうは3月に見られることが多いが、今年は春が早いのかもしれない。



by 2008oharu | 2019-03-14 21:17 | | Comments(0)
ナミスジフユナミシャクは、1月上旬から中旬ぐらいまでによく見られた。

ナミスジフユナミシャクのオス(1月5日)
d0146854_11284316.jpg
ナミスジフユナミシャクのメス(同日)
d0146854_11284352.jpg
d0146854_11284364.jpg
フユナミシャクのメスは翅が比較的長い。

1月17日にこんな態勢のメスを見た。
d0146854_11284215.jpg
おなかを柵につけている。産卵態勢かもしれないと思ったが、よくわからなかった。

シロフフユエダシャクは、2月上旬に出始めた。

シロフフユエダシャクのオス(2月2日)
d0146854_11335930.jpg
シロフフユエダシャクのオスの模様には個体差がある。
d0146854_11335928.jpg
上の写真は、ずいぶん白っぽくて違う蛾のように見える。

ある日、シロフフユエダシャクが交尾していると連絡をもらったが、出かけたのが遅くて、すでに離れていた。
d0146854_11335966.jpg
シロフフユエダシャクの交尾は見たことがなかったので、やはり早く見に行くべきだった。

シロフフユエダシャクのメス
d0146854_11335921.jpg
d0146854_11335954.jpg
シロフフユエダシャクのメスの翅も少し長めのとほとんど退化しているものとの個体差がある。

もう少し早起きして様々な様態を見つけるよう努力すべきだと反省。(来年は・・・と思うのだが、来年になると忘れているだろうが。)



by 2008oharu | 2019-02-19 11:41 | | Comments(0)
ウスバフユシャクは、フユシャク亜科の中では一番の普通種で、見られる期間も長く、頻度も多い。この冬はどうかと思っていたが、やはり順調に出現し続けている。

1月1日観察初めにまず見た。
d0146854_21503257.jpg
d0146854_21503189.jpg
そばにメスがいたので、このメスはウスバフユシャクのメスと思っていいだろう。
d0146854_21503163.jpg
メスは単独でいると、ウスバフユシャクによく似たクロテンフユシャクやウスモンフユシャクと区別できない。

その後昼間にも交尾しているペアがよく見つかるようになる。
d0146854_21503294.jpg
交尾の最初のころはメスがオスの翅の下にほとんど隠れていることが多く、時間が経つとだんだん翅の下から体を現すようになるのだが、このペアを見たのは午後2時ごろだった。
ウスバフユシャクは、案外昼間も活動するのではないかと思わせる現象だ。

d0146854_21503131.jpg
こちらは12時ごろのペア。メスがほとんど外に出ているがまだつながっている。

しかし、昼間は建物内に単独で止まっているオスも多いので、やはり夜になるまでは活動しないのかなとも思う。
d0146854_21503250.jpg
こちらは、クロテンフユシャクのペア
d0146854_21503193.jpg
1月27日に観察したもの。クロテンフユシャクの方が出てくる時期が遅い。

そして、ウスモンフユシャクも1月中旬には見られるはずなのだが、今年は見逃してしまったようだ。
昨年は1月19日に見ている。
d0146854_22040936.jpg
山地などではさらに似たような仲間が見られるようだが、地元では今のところこの3種しか確認できていない。

by 2008oharu | 2019-02-06 22:08 | | Comments(0)
シロオビフユシャクは、2018年末ごろから見られるようになったが、1月になってピークを迎えた。

シロオビフユシャクのオス(1月1日)
d0146854_11352120.jpg
シロオビフユシャクのメス(1月12日)
d0146854_11353642.jpg
シロオビフユシャクの産卵(し終わったところ)
d0146854_11355089.jpg
左の塊が卵で、メスの毛でおおわれている。

卵塊の様子
d0146854_11355549.jpg
次の日に見ると、少しめくれている部分があった。だれかが見てみたのだろうか。卵の様子がわかる。
d0146854_11495249.jpg
メスはこんな具合。
d0146854_11355909.jpg
d0146854_11504155.jpg
腹の長さも太さもかなり縮み、しなびた感じ。おなかの中の卵がなくなり、毛が抜けた状態だ。

以前、毛を擦り付ける様子を動画で撮った。再度リンクしておく。



産卵は昼間も行われるようだ。


by 2008oharu | 2019-01-23 11:58 | | Comments(0)
クロスジフユエダシャクの出現が終わった後に出てきたフユシャクたち

クロオビフユナミシャク
d0146854_21470149.jpg
クロオビフユナミシャクは今季、クロスジフユエダシャクがまだ飛んでいる12月上旬から見られるようになった。こちらは夜行性なので、昼間は擬木柵や建物の壁に張り付いている。
d0146854_21473774.jpg
メスも擬木柵や木柵にいることが多い。
d0146854_21471896.jpg
d0146854_21471116.jpg
フユシャクの中ではメスの翅がかなり大きいが、全体的にとても地味である。
やはり木柵や擬木柵にいるメスは産卵場所を見つけるのに苦労しそうだし、危険も多い。
d0146854_21472767.jpg
たぶん、それと知らずに人間につぶされてしまったと思われるメス。卵がお腹からはみ出している。

イチモジフユナミシャク
d0146854_21542072.jpg
12月下旬になって見られるようになった。オスは建物の中にいることが多い。
d0146854_21543560.jpg
d0146854_21543921.jpg
薄い緑色をしたメス。メスは擬木柵などで見つかることが多い。
緑色がもっと薄い黒化した個体もいるようだが、今年見た3個体はみなきれいな色だった。オスの地味な翅の色と比べて、メスがきれいなのが不思議。

チャバネフユエダシャク
d0146854_22002495.jpg
今年のチャバネフユエダシャクの出現はちょっと遅め。メスは12月25日に初見。
d0146854_22002894.jpg
今日もう1頭見られた。チャバネフユエダシャクはなんといってもこのメスの色模様が特異。なんでこんな色模様をしているのだろうか。擬木柵にいると目立ちすぎるが、自然の木の幹などでは目立たないのだろうか。
今年はオスも出現が遅く、しかも数が少ないようだが、これからかもしれない。
d0146854_22003340.jpg
他に、ウスバフユシャクのオス(12月20日にもう出現した)やシロオビフユシャクのオス(12月28日)も出てきたが、雌雄が揃ってから取り上げることにする。



by 2008oharu | 2018-12-28 22:07 | | Comments(0)
今季クロスジフユエダシャクを見始めたのは11月中旬。12月中旬の今は、終盤になりつつある。
今季も、なんとか♂が♀を見つけて交尾するシーンを目にすることができた。

オスが枯葉に止まって翅をばたつかせ、枯葉の中に入り込む。
d0146854_21542878.jpg
交尾が成立すると、メスがつながったままのオスを引っ張るようにして移動。
d0146854_21543313.jpg
丸まった葉まで移動して、そこでで交尾し続ける。
d0146854_21543805.jpg
クロスジフユエダシャクは、昼行性のフユシャクなので、昼間メスを探して飛び回るオスを容易に目にすることができるし、根気よくオスを追っていれば、このような場面に出会うこともできる。(ただし、1年に一度ぐらいだが。)

2016年には、メスがササの枝にいる状態のところへオスが飛んできて交尾した。
https://parkinsect.exblog.jp/23704856/

2017年には、枯葉の中にいるメスをめぐって2頭のオスがアタックする場面も見られた。
https://parkinsect.exblog.jp/26191041/

しかし、交尾後のメスがどのように産卵するかは、まだ見たことがない。
よく木柵や擬木柵にメスだけが単独でいることがある。

d0146854_22044290.jpg

辺りにはオスがひらひらとたくさん飛んでいるが、既に交尾済みなのか、メスはコーリングしないし、オスも寄ってこない。
この柵をうろつくメスは、いったいどこで産卵するのだろうか。産卵木までいずれは移動するのだろうか。

ある日、木柵の上で元気に動き回るメスを、そっと近くのクヌギの大木へ移動させてみた。
d0146854_22055090.jpg
木柵上で動き回るメス
d0146854_22055522.jpg
クヌギへ移動させる
d0146854_22060217.jpg
あっというまにメスは幹を上り始めた。
d0146854_22061160.jpg
d0146854_22061664.jpg
4~5mぐらいのところまで上ったところで、見失う。
もう少し低い位置の樹皮の割れ目辺りで産卵するのではないかと期待していたのだが、残念ながら高すぎた。
しかし、きっとこれが本来の産卵行動なのだろう。木柵や擬木柵は、産卵場所をさがすメスを惑わしているのかもしれない。

ところでオスは夜行性の蛾のように建物の壁などにはりついて止まっていることもある。
d0146854_22141573.jpg
単に休んでいるだけなのか、夜間はまったく動かずこのように止まっているだけなのか、それとも夜でも繁殖行動をとることがあるのか。
一度だけ退化していると言われる口吻を伸ばしているのも見かけたことがあるが、名残の行動なのか、いろいろ疑問は尽きない。






by 2008oharu | 2018-12-12 22:20 | | Comments(0)

11月の蛾から 2018

既にクロスジフユエダシャクも飛ぶようになったが、それはフユシャク特集で扱うことにする。
また、ミノウスバとウスタビガは単独で取り上げたので、それ以外の11月の蛾をピックアップ。

ニトベエダシャク(シャクガ科)
d0146854_20572290.jpg
晩秋を象徴するようなガ。11月12日今季初見。そのあとあちこちで一斉に見られるようになったが、それでも往年のようにニトベエダシャクだらけというような状況にはならなかった。
年1化で、卵越冬。春には白っぽい幼虫がたくさん出てくるはず。

アケビコノハ(ヤガ科)
d0146854_20571689.jpg
11月14日。プチ遠征先で見られたものだが、少なくとも見に行った日にはいつもこの場所にいた。越冬場所にしては簡単すぎる気がするが。この蛾も地元ではめっきり減ってしまった。

フトジマナミシャク(シャクガ科)
d0146854_20574377.jpg
11月10日。

ミドリハガタヨトウ(ヤガ科)
d0146854_20575866.jpg
11月10日。この日3頭見た。

キマエキリガ(ヤガ科)
d0146854_20574806.jpg
同じく11月10日。

スギナミスギタニモンキリガ(ヤガ科)
d0146854_20575232.jpg
11月24日。3日間ぐらい同じ場所にいたので、そこで越冬かと思ったが、今日はいなくなっていた。

ノコメトガリキリガ(ヤガ科)
d0146854_20575592.jpg
11月26日。

キバラモクメキリガ(ヤガ科)
d0146854_20580242.jpg
11月20日。

コブドウトリバ(トリバガ科)
d0146854_20581173.jpg
11月20日。ヤツデの葉の裏にいた。ブドウトリバより小さい。

フサヤガあるいはコフサヤガ(ヤガ科)
d0146854_20581504.jpg
11月27日。下翅を見ないと識別はできないそうだ。

チャエダシャク(シャクガ科)
d0146854_20580717.jpg
11月21日。ニトベエダシャクを見なくなった頃、今度はチャエダシャクがあちこちで見られるようになる。

その他、ウスキツバメエダシャクやホシホウジャクもまだ見られた。


by 2008oharu | 2018-11-30 21:24 | | Comments(0)

ウスタビガ 2018

ウスタビガは地元の公園では見られない。観察仲間の方が発見した別の公園で観察し始めて今年で7年目になる。その間熱心に観察した年もあれば、1頭だけ確認して終わりにしてしまった年もあった。今年は観察仲間も増え、情報が多く入ってきたこと、例年に比べると比較的たくさん見られたことなのから、数回通って観察できた。
観察を続けると、いろいろな事実が見えてきたり、疑問が湧いてきたりする。それを自分なりにまとめてみたい。

●なぜ街路灯に止まることが多いのか。
昼間のウスタビガはいろいろなところで見つかる。
建物の壁(♀)
d0146854_09424608.jpg
木の枝(♀)
d0146854_09425351.jpg
そして街路灯(♀)
d0146854_09423871.jpg
♂も街路灯に
d0146854_09430448.jpg
私が見たもののうちでは、街路灯には9頭(交尾ペアを含む)、木の枝には4頭、壁に1頭ぐらいだった。
以前は、ウスタビガは夜行性であり、夜の光に集まる性質があるので街路灯に来て、昼間はそのままそこで休んでいるのだというイメージを持っていた。
ところが今回、他の方の観察によれば、朝街路灯に止まっていた♂3頭がみな昼前には飛び立っていってしまったという。さらに、午前中♀1頭が止まっていたところへ、午後行ってみると♂が来て交尾してるのも発見。

街路灯での昼間の交尾
d0146854_10032480.jpg
また、昼間♀がコーリングしているのも確認
木の枝でコーリング
d0146854_10050773.jpg
街路灯でコーリング
d0146854_10051212.jpg
お仲間の観察によれば、壁に止まっていた♀もコーリングしているときがあったそうだ。
私が見た限りでは、翅を開いて止まっているときは、休憩中、翅をぱたぱたさせているときは、コーリングしている場合が多い。

このような観察例から、ウスタビガは昼間も活動している(飛び回ったり、コーリングしたりする)らしいということがわかった。それなら、光を発していない街路灯に止まらなくてもよさそうだが、なぜだろうか。
これは、全く私の想像に過ぎないが、周りに遮るものが少ない高い位置に止まってコーリングした方が、フェロモンが広がりやすいのではないかということも考えられる。
♀が飛ぶのは、いくらコーリングしても♂がやってこないとき、場所を替えるためではないだろうか。
では、♂はなぜ街路灯に止まるのか。観察仲間の方は、そこに♀のフェロモンが残っているのかもしれないと推測している。

蛾が夜活動するメリットは捕食者(主に鳥)が活動していない時間帯であること、では、昼間活動するメリットは何だろう。考えられるのは晩秋のこの時期、昼間の方が暖かいということぐらいなのだが…。

●卵はどこで産む?
♀が飛ぶ理由でもう一つ考えられるのは、産卵する場所へ行くためということ。ウスタビガの幼虫の食樹はかなり広範囲で、私たちが観察した範囲ではサクラ・ウメ・モミジ・ケヤキなどだった。(繭がついていた樹木から推測)

今季お仲間が羽化前に発見した繭(梅についていた)
d0146854_10214429.jpg
しかし、実際に♀が樹木に産卵しているシーンはなかなか見ることができない。
私たちが今季見たのは、

街路灯に産卵しているもの
d0146854_10235593.jpg
食樹ではありえないと思われるイチョウで産卵しようとしているもの
d0146854_10244405.jpg
この♀は、結局力尽きてお腹に卵をつけたまま死んでしまったと思われる。
これらの現象は、なんらかの例外、あるいは未受精卵だったりするのか。それとも、食樹でないところでも孵った幼虫は自分で食樹へ移動するのか。謎は尽きない。

これらの疑問のいくつかについて、ネットで検索もしてみたが、実に様々な見解が見られた。でも、それが個人の意見なのか科学的に立証された見解なのかはわからないし、地域差などもあるのかもしれないので、そのまま鵜呑みにはできない。
私の推測も何の科学的根拠もなにので、見当違いかもしれないことはご承知おきください。

また来年出会えて、あれこれ推測する楽しみを与えてくれるとうれしい。







by 2008oharu | 2018-11-23 10:36 | | Comments(2)

ミノウスバ 2018

地元の公園でミノウスバを観察し始めて以来の記録では、成虫の一番早い出現は10月29日、一番遅い記録は11月14日だった。10月末ごろから、そろそろ出てくるはずだと思って、よく見られる場所を確認し始める。

ミノウスバは昼行性で、昼間日差しがあるようなときによく活動する。10月31日に、ツルマサキのある場所の周りでオスが飛んでいるのを目にした。しかし、その時はすぐ見失う。次の日(11月1日)同じ場所で待つと、その日は数個体が飛び回り始めた。
d0146854_22401542.jpg
なんとか止まったところを撮る。高い位置だし、オスはすぐに葉裏に回り込み、ツルマサキの茎を伝って動き回るので、なかなか写真には撮れず、これが今季初撮り。

オスはツルマサキに来るメスを探しているのだ。1匹のオスの動きが怪しいので、高く遠くの葉の隙間にいるところを400mm望遠レンズでやっと撮る。
d0146854_22401558.jpg
やはりメスがいたのだ。茎が重なって見えにくいが、このメスはすでに産卵を始めているように見える。やがてオスは諦めて飛び出した。

いよいよミノウスバが出現し始めたとわかって、もう一つのポイント、マサキの株が並んで生えている場所へ。ここも何日か前からチェックしてきたが、これまでは見つけられなかった。しかし、この日行ってみると、なんとすぐに産卵中のメスが目に入る。
d0146854_22512767.jpg
こうして一気に2018年のミノウスバ・シーズンが始まった。

次の日、マサキで産卵していた場所を確認すると、なんとオスと交尾している。
d0146854_22541018.jpg
d0146854_22544976.jpg
う~ん、産卵後にまた交尾するわけはなさそうなので、産卵したメスは(普通はその場で息絶えるのだけれど)どこかへ消え、新しいメスとオスが交尾しているということなのだろうか。

翌日また見に行くと、さらに別のオスが来ている。こちらは交尾しているわけではなさそうだ。
d0146854_22541691.jpg
このメスは、最初にあった卵と同じところに産卵し、8日まで枝についたままでいた。

別の株には、3匹のメスが産卵中だったが、
d0146854_23050478.jpg
d0146854_23051275.jpg
そこにもオスがやってきて、盛んに交尾を迫っていた。未交尾のメスを早く探したほうがエネルギーの無駄にならないと思うのだが。

それと、いつも不思議に思うのは、複数のメスが同じ枝に産卵することが多いのはなぜだろうか。

11月3日には、珍しく未交尾と思われるメスが飛び回っているのを見た。
d0146854_23091782.jpg
太い腹と、まだふさふさした毛が生えた状態で、飛び回っていた。メスもオスを探しているのだろうか。

年1化で、成虫の見られる時期がとても短いミノウスバ、今年もなんとか目にすることができたが、既にシーズンは終盤のようだ。

次はウスタビガとフユシャクの番。







by 2008oharu | 2018-11-09 23:17 | | Comments(0)

近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31